青森・秋田編(12):仏ヶ浦・青森(05.9)

 さてぽつぽつ雨が降り出した中、高速船は出航し南の青森へと向かいます。途中仏ヶ浦のあたりでは速度を落としてくれたのでゆっくりと眺めることができました。係員にお願いしてデッキに出してもらい、写真撮影。思ったより規模は小さかったのですが、円錐状の切り立った石灰岩が立ち並ぶ奇観を堪能。そして下北半島を斧にたとえると、刃の先端下側にある港が脇野沢、ニホンザル生息地の北限としても有名です。ここから船で対岸津軽半島の蟹田に行ければベストなのですが、一日二便しかないので無理でした。高速船はここで停泊して客を乗せ、岸から離れ一路青森へと南下します。風もあまりなく、陸奥湾は内海なので快適なクルージングかと思いきやとんでもない、波は荒く船も揺れに揺れました。冬の海の凄まじさが彷彿としてきます。
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 一時間ほどで青森港に到着し、すぐ近くにある青森駅から津軽線に乗って終着駅の三厩(みんまや)へ向かいます。少し時間があったので埠頭に係留されている旧青函連絡船を見学しました。船の前には「津軽海峡冬景色」の碑があり、大音量で曲を流し続けています。「すりこみメロディ」と命名していますが、この後ずっと「ああああー」と「金で心を汚してしまえ」の旋律がかわりばんこで脳中に鳴り響き続けたのには閉口しました。以前、伊勢に行った時には、おかげ横丁のラジオで流れていたオペレッタ「メリー・ウィドウ」の「唇は黙っていても」がすりこみメロディになって、薔薇色のような旅でした。ま、こういうこともあるさ。船底にある、列車・貨車をそのまま格納できる施設は圧倒的迫力。こうやって列車を丸ごと載せて津軽海峡を往復していたのですね、ご苦労様。北海道の漁場に出稼ぎに行く「ヤンシュウ」の蝋人形展示は、興味深し。なるほどこうして津軽海峡を渡っていったのか、一番左の方のモデルは仲代達也かな。「ヤンシュウ」とはどういう字をあてるのでしょう?
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 そして青森駅から乗車、津軽半島東岸を北へと向かいます。それにしても下北半島とは対照的に、津軽半島には豊かさを感じました。車窓から眺める水田には、刈り入れ直前の稲穂が黄金色に輝き波打ち、集落の数も多いですね。こちらにはヤマセはないのでしょう。なお津軽半島には原子力発電所は一基もありません。自衛隊のミサイル基地はありますが。下北半島ではしばしば見かけた、山のように積まれた薪も車窓から見えました。木材資源の豊かさ、そして貧しさゆえか。
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by sabasaba13 | 2005-12-14 06:07 | 東北 | Comments(0)
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