青森・秋田編(13):竜飛岬灯台(05.9)

 終点三厩駅に着き、駅前に出ると階段状のコンクリート製台座にのり、直角三角形の屋根をかぶせてある電話ボックスがありました。冬はさぞ雪深いのでしょう。調べたとおり、村営バスが待っていてくれました。数人の客がすでに乗り込んでおり、私もさっそく乗車、竜飛岬へと出発です。車内の注意書きを見えると、何と高校生以下は無料。いいですね。さらに停留所に関係なく、乗客を自宅の前で降ろしてくれます。いいですねいいですね。ちゃんと運転手さんが馴染みの乗客の家を覚えているのですね。私もお願いしたら、ちゃんと宿の前で降ろしてくれました。
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 30分ほどかかったので、もう夕暮れです。歩いて10分ほどの所にある竜飛岬灯台を見に行こうとしましたが、こう暗くては… ん? 暗い? 灯が点った灯台を間近で見られるではないか! これは初体験です、夕食を食べたらさっそく行ってみましょう。午後7時半、すっかり暗くなった夜道を歩いて灯台の建つ小山のふもとに到着。津軽海峡に浮かぶイカ釣り船の漁り火が旅情をさそいます。ふと見るとここにも「津軽海峡冬景色」の碑がありました。押すと曲が流れるであろうボタンがついており、まさかこんな夜中には鳴らないであろうとたかをくくって押すと、「じゃじゃじゃじゃーん」。あたりを揺るがす大音量で曲が流れ出してしまいました。汗顔赤面、ピンポン・ダッシュをしてつかまえられた子供のようにあたふたとしましたが、幸い周囲に家はなく事なきを得ました。ああ恥ずかしかった。押す方も押す方だけど、鳴る方も鳴る方ですよ。
 そして階段をのぼって小高い小山の上にある竜飛岬灯台へ。ぐるんぐるんと20秒周期で回転しながら暖かい灯光を放ち、夜の海を進む船を導くその神々しい御姿に見惚れてしまいました。船乗りにしてみれば、さぞ心強い光でしょうね。この灯を守り続ける灯台守の方、無条件で尊敬いたします。ええもんみせてもろた。
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 さて寝酒を飲みながら、明日についての戦略をねります。当初の予定では、午前中は津軽半島を徘徊し、五所河原から眺望抜群のローカル線である五能線に乗り、東能代で奥羽本線に乗り換えて宿泊地大館に行くつもりでした。しかし天気予報によると曇天、だったら弘前にぬけて雁木(雪除けの木製アーケード)のある古い町並みの黒石と、最北の水田移籍である田舎館垂柳遺跡を見に行くのも一興かな。明朝の様子を見て決めましょう。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2005-12-15 06:03 | 東北 | Comments(0)
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