『週刊金曜日』(№1425 23.5.26)にこんな記事が載っていました。
自民党「出産したら奨学金返済免除」案を学生らが批判 「金と引き換えに産ませるのか」 竪場勝司
「異次元の少子化対策」として、学生時代に奨学金の貸与を受けた人が出産した場合、奨学金の返済を減免する案が自民党内で浮上。報道されるやSNS上で「子どもを産めるか産めないかで人を選別している」「金と引き換えに産ませるのか」などの批判が相次いだ。学生・若者のための労働組合「首都圏学生ユニオン」はこの案に反対するオンライン署名を開始し、5月下旬までに約2万8000筆を超える署名が集まっている。
案を検討していたのは自民党の「教育・人材力強化調査会」。3月2日に「子育て世代の教育費負担の軽減策」として案が示され、中旬の同党「『こども・若者』輝く未来実現会議」に提言する予定だった。しかしSNSの批判が高まったことなどから「出産」の文言は提言には盛り込まれなかった。(p.6)
ほんとうに自由民主党というのは嘔吐感を催すぐらい下劣な政党ですね。金さえやれば、人を好きなように操れると本気で思っているのでしょう。本来ならば奨学金はすべて給付にすべき、あるいは学費自体を無料にすべきなのに、そうした施策をしないで少子化対策に利用する。自民党の打ち出す政策はこのパターンが多いですね。マイナンバーカード普及にしろ、教員志望者を増やすためにしろ、少子化対策にしろ、「金をやるから従え」というのが対策の根幹です。
思うに、自民党のみなさん自身が「金を積まれたら何でもする」という感覚をお持ちなのでしょう。人間にはどんなに金をもらっても譲れないものがあるという、真っ当な人間観など想像もつかないのではないかな。金は万能であり、人間は金に拝跪する存在であり、金を稼げない人間は存在する価値がない。それが自民党の党是だと考えると、同党に非人道的な政策の数々も理解できます。そして自民党が長期間政権の座に居続けられたのは、同じ人間観を共有する方々が多いのでしょう。気鬱な話ですが。
それが資本主義の本質だと言ってしまえば話は終わりますが、少しでも人間らしい社会に変えていくことは可能だと思います。まずは拝金主義にずぶずぶに浸っている自民党を選挙で敗北させて政権交代を実現すること。そして政権党に対して、金で買えないもの、金を出さなくても手に入るものを増やすことを要求する。後者については、教育・保育・医療・介護・住宅・福祉など安心して暮らすためには欠かせないものです。給付型奨学金や授業料無償化などは、十分に実現可能だと考えます。みんなが無償で利用できる公共財、つまりコモンです。めざすはコミュニズム、いかが。
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