いやあ熱い… 東京の気温は、午前10時にしてもう35度です。これは危険だ。外には行かずに、クーラーの効いた部屋の中で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴きながら読書と執筆に勤しみましょう。昼食はビールとともに蓬莱551の豚まんをいただき、ゴールドベルク変奏曲を聴きながら昼寝でもしますか。目覚めたらチェロの練習。先日、先生から次の課題曲、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第1番が出されたので張り切っております。まさかこの曲を弾けるとは思わなんだ。感激です。
煙草を吸うために玄関から外へ出ると、奥にあるアパートの階段で飼い猫のたまちゃんが、まるで「
くたくたジャガー」のように平べったくなって昼寝をしています。少しでも涼をとるために、接地面積を広くしているのでしょうか。部屋に戻って山ノ神にそのことを言うと、接地面があたたまると時々違う段に移動するそうです。ほお、それは見てみたい。
しばらくして見にいくと、違う段ではなく左端から右端に移動していました。猫もそれなりに苦労しているのですね。でも熱いときには、できるだけ涼しいところでぼーっと寝そべる、これが一番よろしい避暑の方法なのでしょう。
猫からは実に多くのことを学べます。
それにしても、この猛暑と大雨は、温室効果ガスによる地球温暖化が原因なのではないでしょうか。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の提言によると、温暖化を1・5℃未満に食いとめるためには2030年までに世界の炭素排出量を半分に削減せねばならず、また2050年までには炭素排出量ゼロを達成する必要があります。それなのに日本政府の動きはまるで蛞蝓のように遅々としており、メディアも人びともあまり関心がないようです。それどころか岸田政権は、今後5年間の防衛費を計43兆円にするという戯言を閣議決定してしまいました。そんなことをしている場合ではないでしょ。『
地球が燃えている』(ナオミ・クライン 大月書店)から引用します。
そして軍隊についても検討する必要がある。ストックホルム国際平和研究所の報告書によれば、世界の軍事支出のトップ10カ国の軍事予算を25％削減すれば、毎年3250億ドルが浮くことになる。この資金はエネルギーの転換と、今後予想される極端な天候に対応するための各地域の準備費として使うことができる。(p.334～5)
次の衆議院選挙では、「今だけ、金だけ、自党だけ」を党是とする自由民主党、およびそのコバンザメである公明党・日本維新の会・国民民主党による大政翼賛会的状況を打破して、ほんの少しでもマシな野党に投票しようではありませんか。手遅れにならないうちに。
やるべきことをやる、猫の英知に学びましょう。
