青森・秋田編(21):マインランド尾去沢(05.9)

 そしてバスで鹿角花輪に向かい、約20分で駅前に着き、タクシーで向かうはマインランド尾去沢です。尾去沢鉱山は、江戸時代に幕府の御用銅が採掘され、明治以降三菱の経営による有数の銅鉱山に発展しますが、鉱石枯渇のために1978年に閉山となります。そして現在は観光坑道として公開されています。途中、現在は稼動していない精錬所群と巨大煙突を道路から遠望できます。これはなかなかの迫力、廃墟フリークおよび近代化遺産ファンにはお勧めです。整備して一緒に公開すればいいのに。ここの坑道はなかなか素晴らしいですね。ざらざらとした壁面など当時の雰囲気をよく残しています。上部縦方向に掘り進むシュリンケージ採掘法によってできた巨大な空間は、迫力がありますね。人形による採掘風景の展示は定石ですが、十字架を握り締める男女には驚きました。解説には「切支丹に対する弾圧は島原の乱の後、しゅん烈の度が加えられ、諸国の切支丹宗徒はへき地の奥羽地方、ことに鉱山に潜伏した。これは山法の一つとして鉱山に認められていた治外法権的慣習が宗徒の潜伏に適していたからである。」とあります、成程。右の女性のモデルは浜崎あゆみかな。宗徒が岩盤に刻んだ十字架も残っているそうですが、奥の方なのでこれは見られません。すぐ隣にある鹿角市鉱山歴史館に入りましたが、展示は貧弱。南部牛追い唄が、尾去沢鉱山の銅を運ぶ時に唄われたものだとわかったのが唯一の収穫です。肉汁あふれる期間限定鹿角牛100%のソーセージをいただいて、予約しておいたタクシーに乗り込み、花輪駅から路線バスで小坂に向かいます。
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 駅前には比内地鶏の銅像がありました。もう一枚も、駅前にあった看板。愛についてはいろいろな定義がありうると思いますが、「コク」というのは意表をついていますね。Love is … コクって英語で何というのだろう?
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 本日の一枚は、尾去沢鉱山精錬所の廃墟です。
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by sabasaba13 | 2006-01-02 11:06 | 東北 | Comments(0)
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