
藤田真央氏(p)とマルク・ブシュコフ氏(Vn)によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ演奏会を王子ホールで聴いた際に、近々同所で行われる「向井小百合withワルシャワ・フィル コンサートマスターズ 室内楽の歓び」というコンサートのチラシをもらいました。向井小百合氏(p)と、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターを務めたピオトル・ツェギエルスキ氏(Vn)と首席を務めたロベルト・プトフスキ氏(Vc)による室内楽の演奏会です。楽器どうしの会話を楽しめる室内楽は大好きだし、演奏される曲もフランクのヴァイオリン・ソナタとブラームスのチェロ・ソナタ第2番と私のお気に入り。もう一曲のブラームスのピアノ・トリオ第1番は聴いたことがありませんが、彼の曲ですから外れはないでしょう。というわけで山ノ神とともに、先日、銀座の王子ホールでコンサートを聴いてきました。
一曲目はフランクのヴァイオリン・ソナタ、気高く神秘的でかつ熱情を内に含む得も言われぬ魅力のある名曲です。向井氏のピアノは伴奏ではヴァイオリンをしっかりと支え、自己主張すべき時は感情をこめて歌うという、理想的な好演です。特に弱音部がきれいですね。ツェギエルスキ氏のヴァイオリンもそれに応えて、気持ち良さそうに歌っていました。
二曲目はブラームスのチェロ・ソナタ第2番、ブラームスにしては珍しく(失礼)明るく情熱的な名曲です。雄大な第一楽章、流麗な第二楽章、躍動的な第三楽章、そして明るく親しみやすく力強い第四楽章、いずれも劣らぬ魅力があります。向井氏の見事なピアノ伴奏に乗って、プトフスキ氏のチェロが朗々と素敵な旋律を歌い上げます。その芯のある豊かな音には聴き惚れました。
ここで十五分の休憩。そしてブラームスのピアノ・トリオ第1番です。20歳で一度完成させたのですが、56歳のときに大幅な改作をした作品です。向井氏が書かれたプログラムの解説曰く「青春の初々しさはしっかりと残しながらも人生の秋に佇む老作曲家の豊穣さが芳しく匂い立つ名曲」。向井・ツェギエルスキ・プトフスキの三氏が息を合わせて互いを支え合い、室内楽の醍醐味を味わえました。
アンコールは向井氏が口頭で解説。ブラームスは若手作曲家の育成に積極的で、ドボルザークにも援助の手を惜しまなかったそうです。楽譜の出版社ジムロックに働きかけて「スラヴ舞曲」の出版にこぎつけたとのこと。というわけでアンコールはドボルザークの「スラヴ舞曲 op.72-10 ホ短調」情感のこもった素敵な演奏でした。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-33619453"
hx-vals='{"url":"https:\/\/sabasaba13.exblog.jp\/33619453\/","__csrf_value":"737003ccea40f957d982a96497b28162740987d4e69b0b0627e0cb3e1e63a156a0f3e2fe075a44b2a2d6e94ead9658b39101141cbc3f379924c3634882b2826b"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">