緊急速報2!

 韓国映画『非常戒厳前夜』については、昨日の記事で紹介しましたが、もう一本楽しみな映画『大統領暗殺裁判 16日間の真実』が今日から公開されます。『東京新聞』(25.8.21)から記事を引用します。

映画「大統領暗殺裁判 16日間の真実」 チュ・チャンミン監督 現代史テーマ「過去反省し悩むこと重要」 権力の怖さと正義貫く大切さ

 韓国の朴正熙大統領暗殺事件の裁判を題材にした映画「大統領暗殺裁判 16日間の真実」が22日に公開される。不正に操作された裁判を通し、権力の恐ろしさと正義を貫く大切さを描く。チュ・チャンミン監督(59)は「歴史的な事件を通して個人がどのように犠牲になり、どうすれば救うことができるのか考えてほしい」と語る。(砂上麻子)
 弁護士チョン・インフ(チョ・ジョンソク)は、暗殺事件に巻き込まれた中央情報部(KCIA)部長の随行秘書官だったパク・テジュ(イ・ソンギュン)の弁護を引き受ける。しかし、裁判は権力を狙う合同捜査団長チョン・サンドゥ(ユ・ジェミョン)によって操られていた。
 1979年10月26日の暗殺事件とその後の裁判は何度もドラマや映画化されてきた。被告の1人でパク・テジュのモデルとなったパク・フンジュ大佐は、軍人だったため単審制が適用され、最初の公判から16日後に死刑判決が下され「性急裁判」と呼ばれた。
 チュ監督は「私は常に弱い立場の人に関心がある。この事件ではそういう人が犠牲になった。その中でパク大佐に関心を持ち、この人を世の中に引っ張り出さなければならないと思った」と話す。
 チョン・インフは裁判に参加した約30人の弁護士からインスピレーションを受けつくられた人物。パクの弁護を引き受けたため、権力側から嫌がらせや拷問を受け、裁判の公正性に疑問を抱き始める。「裁判を通してチョン・インフが成長する姿を見せたかった。歴史や事実を知って成長する姿は私たちであり、大衆の姿でもある」とチュ監督は語る。
 劇中で、権力を手にするチョン・サンドゥに「王になりたいなら王になれ。その代わり人を殺すな」とチョン・インフが迫るせりふは、チョン・サンドゥのモデルである全斗煥大統領と1980年5月の光州事件を想起させる。「権力や富への欲求は誰にでもある。権力を持つ人間は最低限越えてはいけないラインがあることをせりふに込めた」
 韓国映画界は、「KCIA 南山の部長たち」で朴正熙暗殺事件、「ソウルの春」で暗殺事件後の軍事クーデター、「タクシー運転手」で光州事件を描くなど、1970~80年代の軍事独裁政権に焦点を当てた作品を生み出している。現代史を扱う意味をチュ監督は「韓国には『記憶されない歴史は繰り返す』という言葉がある。過去を反省し、悩むことが重要だ。映画で歴史を再現することで、どう行動すべきなのか示すのが映画の力だ」と力を込めた。

 うーむ、これもぜひ観てみたいなあ。あらためて現代史を映画化する韓国映画人の熱意と執念と胆力に敬意を表します。そしてなぜここまで歴史にこだわるのか、その意義を語ったチュ・チャンミン監督の言葉が耳朶に響き残ります。

 韓国には「記憶されない歴史は繰り返す」という言葉がある。過去を反省し、悩むことが重要だ。映画で歴史を再現することで、どう行動すべきなのか示すのが映画の力だ。

 歴史を記憶することによって過ちを繰り返すまいとする国。歴史を忘れたり書き換えたり無視したりして過ちを繰り返す国。その目の眩むような落差には、愕然とします。

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by sabasaba13 | 2025-08-22 07:06 | 映画 | Comments(0)
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