
「
笑点」ファンの山ノ神につきあって、ときどき私も視聴します。その大喜利のレギュラーである林家たい平と春風亭一之輔の二人会が練馬文化センター大ホールで開かれるそうなので、山ノ神を誘って「新春初笑い」と洒落こんできました。大ホールなのにほぼ満席、落語あるいはこの二人の人気が高いということなのでしょうか。いずれにしても嬉しいかぎりです、落語というすてきな話芸を愉しみ支える人がこんなにいるなんて。私も(おそらく山ノ神も)その一人に連なりたいと思います。
まず前座は、林家さく平。たい平の長男だそうです。演目は「牛ほめ」、おじさんが普請をした家を褒めて小遣いをせしめようとする与太郎の咄です。ひたむきに落語に取り組んだ姿勢がうかがえて好感がもてました。今後はもう少し肩の力を抜いて"ふら"…うーん、その人独特のそこはかとない可笑しさとでも言いましょうか…が身につけばいいですね。精進を期待します。
そして
春風亭一之輔の登場、演目は「お見立て」です。吉原の花魁の喜瀬川、大嫌いな田舎者の杢兵衛大尽を若い衆の喜助を使って何とかして追い返そうとします。挙げ句の果てに「死んだことにすればいい」と言わせますが、墓参をすると言い張る杢兵衛。彼を適当なお寺に連れていった喜助、さあどうする。
一之輔、いいですね。純朴な杢兵衛、冷酷な喜瀬川、ふたりにはさまれて右往左往する喜助、三者を対比させて見事に演じ分けていました。方言をまじえた杢兵衛と喜助のとぼけたやりとりには抱腹大笑。メリハリ、抑揚、間を効かせたテンポのよい咄にすっかり引き込まれました。贔屓にしたい噺家です。
中入りの後、林家あずみの三味線漫談でほのぼのとした笑いを楽しみ、そして
林家たい平の登場です。演目は「千両みかん」、重い病にかかった大店の若旦那が、番頭の佐兵衛に「みかんが食べたい」と打ち明けます。佐兵衛は手を尽くしますが時は初夏、みかんは手に入らず、やっと見つけましたが千両という値をつけられます。主人は「息子の命には代えられない」と千両を佐兵衛に渡し、彼は買い求めたみかんを若旦那のもとに持っていきます。それを食べているうちにみるみる快方に向かった若旦那、十房のうち食べ残した三房を佐兵衛を渡して「お前と両親で食べてくれ」と告げます。三百両のみかんをもらった佐兵衛は…
たい平の持つ生来の明るさがいいですね。楽しく聞くことができました。ただちょっと平板だったかな、個人的には一之輔に軍配をあげたいと思います。
というわけで新春初笑いをおおいに楽しませてもらいました。やはり落語は良い物ですね、これからも機会を見つけて聞きにいきたいと思います。
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