2025年10月24日に行なわれた高市早苗首相の所信表明演説には、よく理解できないところが多々ありました。私の能力不足か、高市氏が有耶無耶にしているためかは、よくわかりませんが。
たとえば「10 外交・安全保障」です。
我々が慣れ親しんだ自由で開かれた安定的な国際秩序は、パワーバランスの歴史的変化と地政学的競争の激化に伴い、大きく揺らいでいます。
同時に、我が国周辺では、いずれも隣国である、中国、北朝鮮、ロシアの軍事的動向等が深刻な懸念となっています。
こうした国際情勢の下、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻します。
日米同盟は日本の外交・安全保障政策の基軸です。日米両国が直面する課題に対し、しっかりと連携し、日米同盟の抑止力・対処力を高めていきます。
「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻します」 ? 「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」って具体的にはどういうことですか? きちんと説明していただきたいものです。敗戦後、アメリカから自立した外交政策をとって世界中から称賛をあびた事例はあるのですか? もしあったのなら一つでいいですから挙げてください。
そして自由で開かれた安定的な国際秩序が「パワーバランスの歴史的変化と地政学的競争の激化」に伴い、大きく揺らいでいる? 「自由で開かれた安定的な国際秩序」が存在したことはあったのですか? あったとしたらいつ頃? 「パワーバランスの歴史的変化と地政学的競争の激化」という表現もあまりにも曖昧模糊としています。歴史的変化と競争の激化について、具体的に述べてほしい。それとも"脅威"を煽り立てて軍産複合体の存在を正当化するためなのでしょうか。『「核抑止論」の虚構』(豊下楢彦 集英社新書1272)の中に、下記の記述がありました。
ゴルバチョフにとって軍組織の改革とともに、さらに重要は意味を持ったのが、外交分野の抜本的な刷新であった。なぜなら、軍産複合体が大きな影響力を維持してきたのは、「冷戦の脅威に対抗するため、この装備は疑問の余地もないほど絶対的に必要なのだ」と言い立ててきたからであり、"脅威"の存在とそれを煽り立てることは、軍産複合体の存続にとって「圧倒的な根拠」であり続けてきたからである。(p.115)
「日米同盟の抑止力・対処力」という表現も、よくわかりません。アメリカが日本を鉄砲玉にして中国と戦わせるというシナリオも排除できないのではないでしょうか。
孫崎享氏の講演会から引用します。
アメリカが、対中国戦争をシミュレートした結果、18戦で18敗だったとのこと。つまり現状では、アメリカは中国に戦争では勝てないという冷厳たる事実です。そこでフィリピン・台湾・日本にミサイルを配備させ中国を攻撃させる。結果として中国の反撃によりこの三国は壊滅的打撃を受け、アメリカは中国の蛮行を非難し、世界に訴えてボイコットや経済制裁を呼びかける。結果として中国の国際的な地位が大きく傷つけられ、相対的にアメリカの地位があがる。あり得ない話ではないですね。
というわけで、分からないところだらけの所信表明演説でした。全体的な印象としては、われら一般市民をなめているということです。「外交や安全保障のことなど難しくて、理解できないでしょ。あたしのことを信じて黙ってついてくればいいのよ」という"上から目線"を強く感じます。
仰せの通りとしたがい自民党に投票するのも、嫌だね自分で考えるよと自民党以外の(少しでもマシに思える)政党に投票するのも、決めるのはわれわれです。私は後者を選びますが。
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