京都錦秋編(17):宝筐院(19.11)

 それでは宝筐院へと参りましょう。途中には落柿舎がありますが、時間の都合で寄りませんでした。でも壁をつたう蔦の紅葉がきれいでした。
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 そして宝筐院に到着、こちらの訪れたのは大正解でした。境内は狭いのですが木々が生い茂り、見事に色づいたたくさんのモミジがあります。参拝客も少なく、落ち着いた雰囲気のなかで心静かに錦秋を楽しむことができました。
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 また本堂にあがることができるので、坐って紅葉を堪能するもよし、パノラマのような額縁庭園を鑑賞するもよし。
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 なおこちらには南北朝時代敵味方に分かれた楠木正行と足利義詮の墓が仲良く並ぶ墓所がありますが、義詮が正行の人柄を慕い、そばに葬るように遺言したためと言われるそうです。
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 その墓前に「精忠」「碎徳」と刻まれた石灯篭がありますが、その由来について解説を転記しておきます。

楠木正行・足利義詮墓所
 石の柵に囲まれて二基の石塔が立つ。五輪塔は楠木正行の首塚(首だけを葬ったから)、三層石塔は足利義詮の墓とつたえる。墓前の石灯篭の書は富岡鉄斎の揮毫。「精忠」は最も優れた忠。「碎徳」は一片の徳、すなわち敵将を褒めたたえその傍らに自分の骨を埋めさせたのは徳のある行いだが、義詮の徳全体からみれば小片にすぎない、という意味で義詮の徳の大きさを褒めた言葉。

 なお今、宝筐院の公式サイトを見ていたら、下記の注意がありましたのでぜひ紹介します。

ご注意とお願い(必読)

 境内の環境保全のため、平成元年以来、三脚や一脚をお持ちの方は拝観をお断りしております。また、大型・中型カメラの使用も禁止させていただいております。三脚の預かり及びに監視は出来ませんので、コインロッカーや手荷物預かり所等の外部施設をご利用ください。記念(人物)撮影のための小型カメラ(35ミリ一眼レフ、デジカメ)は使用できますが、撮影目的での入寺はお断りしております。
 その理由についてご説明いたします。以前は撮影を許可しておりましたが、通路上に三脚を広げて他の拝観者の通行を邪魔したり、場所の取り合いで喧嘩をしたり、苔庭の中に踏み込んで苔を踏みにじり、庭を荒らしたり、「撮影の邪魔だからそこをどけ」などと我が物顔で拝観者を仕切ったりといった、マナーの悪いカメラマンによるトラブルが度重なり、境内の寺としての雰囲気が台無しになりました。
 そこで、寺としては、拝観者に対して宗教施設としての健全な環境を保障することを第一に考え、三脚・一脚持参者の入寺を全面的にお断りすることにいたしました。同様の趣旨で、大型・中型カメラの使用や、撮影目的で寺に入ることもお断りしております。以前は「三脚は使いません。約束します」とおっしゃった方には三脚の持ち込みを許可しておりましたが、庭を見ている間に気が変わったり、約束したことを忘れて三脚を使い出すというケースが後を絶ちませんでした。そこで、現在では、例外なく持ち込みをお断りする方針を貫いております。
 また、三脚等の預かりにつきましては、人件費等の問題から、手荷物預かり制度の導入が困難であるため、外部施設のご利用をお願いしております。ただし「紛失しても責任は一切問わないから、どこかに置かせてほしい(傘や靴と同じ扱いとする)」という方には、置き場所を提供しております。
ご理解とご協力をお願いいたします。(以下略)

 これほど丁寧で理路整然とした注意にはなかなかお目にかかれません。それにしてもモラルを欠く不徳のカメラマンがいるものですね。美しい写真を撮りたいがために、喧嘩をし、苔を踏みにじり、他の参拝客の邪魔をし、あるいは仕切る。SNSに上梓して「いいね」をもらう(金を稼ぐ?)ためなのでしょうが、呆れてしまいますね。お互いに配慮して心静かに紅葉と景観を楽しみたいものです。

by sabasaba13 | 2025-11-15 06:54 | 京都 | Comments(0)
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