逃げる政治家、追いつめないメディア

 自由民主党が衆議院議員選挙で圧倒的多数の議席を獲得した翌日(26.2.9)に、自民党本部で行なわれた高市総裁の記者会見を拝見しました。司会進行は萩生田光一氏、時間はたったの三十分。「国民の皆様から『政策転換を何としてもやり抜いていけ』という力強い形で背中を押していただきました。国民の皆様とのお約束を実現していく。私はその先頭に立って、やり抜いてまいります」と言われましたが、何という戯言でしょう。
 政策転換をするなら、それについてメリット・デメリットとともに詳しく説明し、他党と論戦をして有権者に支持を訴えるのが筋です。しかしそれをせずに選挙を単なる"人気投票"にしてしまったのは貴方でしょう。高市氏の掲げた"政策転換"をよく理解し賛同して自民党に投票した方はほとんどいないと推測します。ま、でも「私は人気投票で一位だった=首相として信任された=有権者から白紙委任状をいただいた」ということにして、国論を二分するような強引な政策をガシガシと推し進めるつもりなのでしょう。卑劣ですね。でも半田滋氏が言ったように「政治家の劣化は、有権者の劣化の裏返しかもしれ」ません。

 さて、旧統一教会との関係についてはどうなのかな。本人が一言も触れないのは理解できるとして、後半のメディアとの質疑応答にほんの少し期待しました。しかし事前に指名されていたメディア(時事通信等)は旧統一教会との関係を追求せず、生ぬるい質問に終始しました。最後の追加質問で、萩生田氏が指名したメディア2社は…幇間・茶坊主・コバンザメのような御用メディア、読売新聞とフジテレビでした。当然の如く、旧統一教会問題はスルー。そして恙なく記者会見は終了しました。神、空にしろしめす。すべて世は事も無し。

 ちょっと待った。メディアの使命は、権力の監視ではないのですか。メディアから逃げる政治家と、それを追求しないメディアの共犯関係。日本の政治や社会の劣化を象徴するようなワンシーンでした。自民党の歴史的大勝利も宜なるかな。

 なお以前に拙ブログで紹介しましたが、1月21日(水)に見たNHK-BSの「ワールドニュース」で韓国の政治について報道していました。李在明(イ・ジェミョン)大統領は、記者会見では多くのジャーナリストに出席してもらい、すべての質問に答えるの意向であるとのことでした。この民主主義の成熟度の落差に目が眩みました。くらっ


by sabasaba13 | 2026-02-10 07:03 | 鶏肋 | Comments(0)
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