京都錦秋編(2):永観堂(05.11)

 翌日は晴れ、洛東方面と大原を徘徊する予定です。部屋の窓から見える東本願寺渉成園あたりの木々がほんわかと明るく色づいています、これは楽しみ。必需品の貸し自転車ですが、二日前にインターネットで調べたらこの日は全て予約でうまっていました。没法子。三条川端にある馴染みの店三軒に行けば、どれかで何とかなるでしょう。朝食抜きの予約なので、どこかの喫茶店でモーニング・サービスを食べたいな。そこはそれ、喫茶店文化が発達している京都のこと、すぐ見つかるだろうと高をくくっていたら、ホテルのすぐ近くに喫茶「OPEN」がありました。さっそく飛び込みチーズ・トーストを所望。メニューを眺めていると「ヘレカツ定食」がありました。Filetを京都では「ヘレ」と発音するのですね、なるほど。柳田国男の方言周圏論で言えば、われわれ東夷も数百年後には「ヘレカツ!」と言い出すわけですな。(ほんとかな) それにしても様々なカツ定食がならぶメニューはなかなか圧巻でした。「喫茶店」という概念の地域差というのは比較文化の研究対象にできそうです。四国では必ずうどんがあったし。
c0051620_1436414.jpg

 さて五条駅から京阪電車に乗り三条駅でおりて9時ちょい過ぎに川端通に着くと、貸し自転車屋のうち「北沢サイクル」はお休み、「安本バイクプール」はすでに全車貸し出し済み。残る「永原屋茂八」(!)でかろうじて二台確保できました。このお店は、自転車の質はあまり良くないのですが、午後七時まで借りられるという利点があります。ルアー屋も兼ねたちょっと不思議な雰囲気のお店。ま、結果オーライということで、出発。めざすは東山です。南禅寺の門前あたりでもう人人車人人車車車人車車… こらあ気い引き締めなあかんと思いながら、永観堂へ行きました。
 紅葉の時期に来たのははじめてですが、あまりここは好きではありません。紅葉を引き立てる庭園、苔、灯篭、建物などに良いものがないので、全体的に散漫な印象です。確かにもみじの数は多いのですけれどね。「私の人生の責任者 それは私自身です」というポスターには衝撃を受けました。ごもっともですが、それじゃ仏教の存在理由は何? ご本尊のみかえり阿弥陀は、自分の人生に責任をとれる人しか救ってくれないの? 為すべき責任を果たさず、全て個人の責任として事態を放置する官僚・政治家諸氏に仏罰を与えてくだせえ。それにしても「個人責任」という言葉には気をつけたい。個人で責任を取るか/取らないか、All or nothingという極端な形で議論が進みますが、違うと思います。個人が責任を取るべき部分と、社会のシステムが責任を負うべき部分をきちんと腑分けすべきです。
c0051620_14365677.jpg


 本日の一枚です。
c0051620_16215687.jpg

by sabasaba13 | 2006-02-03 06:03 | 京都 | Comments(0)
<< 京都錦秋編(3):南禅寺(05... 京都錦秋編(1):(05.11) >>