京都錦秋編(4):曼殊院(05.11)

 詩仙堂、円光寺はとばして、曼殊院へ。このあたりの風景もずいぶん変わりましたね。少し前はのどかな田園地帯でしたが、新興住宅が建ち並んでいました。曼殊院は、門跡寺院(皇族がかかわる格式が高い寺院)で、江戸前期につくられた書院には桂離宮とも共通するデザインが見られます。瓢箪型の引戸や富士型の釘隠しなどは、見事な工芸品です。きっとお公家さんが職人に対して「そらあかん」とか「ええでええで」とか厳しい注文をつけながら作らせたのだろうなあ。金持ちが良い趣味を身につけて、金をかけて職人を育てるのは大事だと思います。これも大事なノブレス・オブリージュ(=身分の高いものは社会的責任を負う)。マイセンの陶磁器を買い集めて部屋に飾って悦に入っているようじゃ、文化とそれを生み出す職人は育ちません。ここの枯山水庭園も見ものですが、全体的に手入れが悪いような気がします。塩化ビニル製の雨どいを平気で使っているし、経済的に苦しいのかな。それでも障子の補修してあるところにさりげなくもみじの落ち葉を二枚貼るとこなんざあ、さすがに洒落てます。入口にこんな貼紙がありましたが、二脚って何でしょう? 一脚・三脚使用禁止のお寺さんが多いので、某メーカーが開発したのかな。てことは次は四脚の登場ですね、その攻防が楽しみです。近々「一~六十四脚使用禁止」という貼紙が登場するかもしれませぬ。それにしても「預ります」という字の達筆なこと!
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 そして何といっても門前の両側に並べて植えられたもみじが素晴らしい。日本語の「明るい」と「赤い」は同語源だと心底納得してしまうような鮮烈な赤い紅葉でした。それが白い土塀と緑の苔と調和して絵にも描けない美しさ! 参道の並木の紅葉も見事でs、ん? そこにある「吸殻を捨てるな」という立看板を見ると、京都国体マスコット「未来くん」が微笑んでいるではありませんか。グレゴリ青山氏が「不気味だ、早くなくなれ」と痛罵していた噂のマスコットですが、でもよく見ると… 不気味だ。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-02-05 07:50 | 京都 | Comments(0)
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