みなさんの善意と親切に支えられ、ようやく体も慣れてきました。もう後は、絵の様な美しい眺望を楽しみながら、極楽蜻蛉の如く能天気に滑るのみ。レストハウスでサラダと珈琲をいただいて休憩、スキー場の人口密度が少ないためかレストハウスの数が多いためか(parsennだけで9ヶ所!)、席を確保できないことはほとんどありません。背後霊にならずにすみますが、でもこれは当然のことなんですよね。背後に立って人の食事が終わるのを待つなんて、人間性への冒涜です。事実をして語らしめよ、というわけで「日本のダボス」菅平高原スキー場と比較してみました。さっそくインターネットで調べたところ、ゲレンデ内にある食事ができるレストハウスの数は………… ゼロ。コメントは控えますが、「日本のダボス」という看板を下ろすべきではないかな。向こうも「スイスの菅平」と名乗っていないようだし。なお天気が良い日は、ほとんどの人が屋外のテラスでくつろいでいます。ヨーロッパの人々の陽光への憧れを感じる光景ですね。 さて出発、数あるコースの中から選んだお気に入りのロングコース(標高差400m)をリフトの待ち時間なしで何回も滑るものですから、もう数本で満足。(しつこいようですが、日本のダボス菅平の最大標高差は310m…)
さあそろそろ最後の一本かなと思い、風景を写真におさめ滑り始めた途端に
はた 待ち合わせ場所を確認していなかったことに気づきました。京都銘菓八つ橋のおたべ人形のような彼女の後姿はもう見えません。携帯電話などという無粋な物を持ち合わせていないわれわれにとって、重要なことです。マイペンライ、マイペンライと思いながら、私が想定するリフト乗り場に着くと…
いない リフト終了時刻まであと40分ほど、これはまいったなあ。とりあえず第二の想定ポイントに行ってみると…
いない 最後の想定ポイントに行ってみると… いた。よかった。途中でコースを間違えてあわててラッセル車のように雪を掻き分けてもどったそうです。結果オーライ。
宿に戻り、シャワーを浴びてベランダでビールを飲んでいると、しゃんしゃんと鈴の音を響かせながら馬橇が走り抜け、そしてムンクの絵に描かれたような夕映えが空を染めています。明日も良い天気になりそう。夕食はホテルのレストランで、クリスプに焼いた地鶏とスズキをいただきました。
●ダボス観光案内
http://www.davos.ch/ski-carving-001-010001-en.htm
●菅平高原スキー場
http://sugadaira.com/gelande.html
本日の一枚です。