ダボス編(13):pischa(05.12)

 本日も雲は多いですが晴天。parsennの反対側にあるサブゲレンデのpischa(ピーシャ)に行くことにしました。駅前からバスに乗って移動です。ダボス・カードを提示するまでもなく、乗り放題ですね。約十数分でロープウェー山麓駅に到着、無論待ち時間なしで乗り込めました。
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 このゲレンデもTバーしかありませんが、コース沿いに緩やかな斜面に設置されているので何とかなりそうです。一本滑って無事にTバーで上へ戻り、一気に山麓まで続くロングコースを滑り降りることにしました。標高差は何と650m、ダボスの街並みやparsennを眺めながらゆるゆると滑り降りる快適なコースを堪能。またロープウェーに乗って、同じコースを滑降。ここは樹木が生えていない初級・中級用の広大な斜面が特徴です、よってどこを滑るのも自由自在。でもあまりにも宏漠な自由を目の前にすると腰が引けてしまい、既定のコース内を滑ってしまいます。まるでエーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」みたい。またあまり変化がないコースが敬遠されるのか、ガラガラに空いています。無人の野を滑り降りていく山ノ神の、不二家のペコちゃん人形のような孤高の後ろ姿が心に残っています。
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 というわけで、三本滑って疲れてしまいました。山頂駅の静かなレストハウスでBratwurst(でっかいソーセージ)を食し、珈琲を飲みながら山を眺めているとあっという間に1時間が過ぎてしまいます。なおこちらも分煙ではありません。さ、行くかと先ほどのロングコースを二本滑ったところで、ガスがたちこめてきました。景色が見えないのではつまらんと、ホテルに帰ることにしましょう。
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 帰りのバスの中で、この旅行ではじめて携帯電話の着信音を聞きました。そういえば、携帯電話にかじりついている人はあまり見かけません。それよりは知人や家族との会話を楽しんでいます。なお着信メロディは、J.S.バッハの「インベンションとシンフォニア第一番ハ長調」。後日に聞こえた着信メロディはオッフェンバックの「天国と地獄」。このあたり、日本との趣味の違いを感じます。
 ホテルに着いたのが午後二時。暖かい風呂につかり、ビールを飲んで昼寝。起きて読書をしてまた昼寝。小原庄助さん状態ですね、極楽快感至福… 読書や昼寝に飽きると、ホテル前の道や雪原をぼーっと眺めるのも一興です。スキーを背負って楽しそうに行き交う人、子どもを橇に乗せて引っ張る人、犬の散歩をする人、クロスカントリースキーに興じる人、「幸福」を具現化したような光景を見ているだけで頬が緩みます。しかしそこにはコーカソイドしかいない… 多くの人々を排除し犠牲にした上でこうした「幸福」が営まれているのではと暗澹たる気持ちにふとなりました。地球上のすべての所で、こうした幸せそうな光景が見られるようにするにはどうすればよいのか。目標はそう難しいものではありません。他者に殺される心配がなく、ある程度の食料・住居・衣服があり、家族や知人とひと時を過ごせる暮らし。問題は、どうすれば実現できるかですね。人類の叡智をもってすれば、不可能ではないと信じたい。夕食はホテルのレストランでヴィーナー・シュニッツェルをいただきました。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-03-22 06:09 | 海外 | Comments(0)
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