ダボス編(17):クール(05.12)

 さてこの美術館は、12:00~14:00は閉館となります。いいなああああ、学芸員の方々も余裕をもって仕事ができるでしょうね。12時少し過ぎに美術館を出て、地図をもらおうとインフォメーションに行ったところ、ここも13:30まで窓口が閉まっていました。いいなああああ(でも不便!) やむをえず手持ちのガイドブック片手に街を徘徊しました。
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 まずは聖マルティン教会へ。ジャコメッティのステンドグラスがあるとの情報でしたが、アルベルトではなくオーギュスト作でした。教会脇の古風で味わいのある坂道を上って行くと、長い冬にじっと耐えているような街を一望できるポイントがあります。司教館をぐるっとまわって大聖堂を拝見。現在改修中なので、見学は一部しかできません。
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 そして石段を下りて中世の面影を最もよく残すアルカス広場へ。ほおお、三角形の小さな広場ですが、頑丈な木枠の窓、重厚な鍛造製の街灯やドアノッカーなど、往時を彷彿とさせる雰囲気です。
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 しかし、いかんせん寒でふるえてじっくり見られません、腹も減ったし。広場に面した所にメキシコ料理店があったので、飛び込みました。珈琲とタコスをたいらげ、やっと人心地つきました。ふう すると前の席にいた地元民風の老紳士がつかつかと近づいてきます。もしやロマンシュ語で“fuh”とは「てめえガンつけてんじゃねえよ、文句があるのならかかってこい」という意味なのかと身構えましたが、どうやら「日本の方か」と訊ねているようです。「いかにも」と応えると「カナルアウフホンシュウ?」と訊かれます。何だそれは? すると彼はわれわれをテーブルまで連れて行き、奥さんが考え込んでいるクロスワードパズルを見せてくれました。問題は“Kanal auf Honsyu (Japan)”、その解答である“○ii”の丸部分を埋めるアルファベットが知りたいということでした。きい? しい? ちい? にい? Kanalは運河・水路ですよね、本州に向かう水路? 「紀伊」水道かなと思い“K”ではないかと答えましたがいまだ得心はしておりません。喉にひっかかったヒラメの縁側の骨のようです。

 本日の一枚は、アルカス広場です。
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by sabasaba13 | 2006-04-01 07:19 | 海外 | Comments(0)
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