カバーズ

 先日紹介しました「カバーズ」というアルバムを購入しました。忌野清志郎によるソロ・アルバムではなく、RCサクセション名義でしたね、失礼しました。ロックやポップスの名曲をカバーしたものですが、選曲がユニークです。「サン・トワ・マ・ミー」に「ラヴ・ミー・テンダー」、後者では、タイトルを洒落て「何言ってんだーふざけんじゃねぇー 核などいらねえ」と核問題を皮肉っています。そして原子力産業を支える東芝の子会社東芝EMIが発売を拒否するきっかけとなった、反原発を唄ったのが「サマータイム・ブルース」です。
暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ 何のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

熱い炎が先っちょから出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ 誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

暑い夏がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い
それでもTVは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ 根拠がねえ
これが最後のサマータイム・ブルース

あくせく働いて税金とられ
たまのバカンス田舎へ行けば
37基も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえうちに漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース

電力は余ってる 要らねえ
もう要らねえ
電力は余ってる 要らねえ
欲しくない
電力は余ってる 危ねえ
欲しくない
要らねえ 要らねえ
電力は余ってるってよ
要らねえ 危ねえ
 政治家・官僚・日本原燃をおちょくるような軽快なリズムにのせて、清志郎氏が怒りをにじませながらコミカルに唄う、楽しくてやがて恐ろしい曲です。「あんたもこのごろ抜け毛が多い」というフレーズに「悪かったな」と切り返すなど、泉谷しげる氏もバック・コーラスで吼えまくっています。しかも、原発推進の危険性(「東海地震」「抜け毛」)、そのいかがわしさ(「根拠がねえ」「知らねえうちに」「田舎」「誰のため?」)をきっちり歌詞におりこんでいるところはさすがですね。そして国土か破滅的な危機に直面しているということもきっちり指摘しています。(「これが最後のサマータイム・ブルース」)
 納得がいかないことは、誰が何と言おうと曲にして唄ってしまうだけではなく、音楽自体の質によって聞く人を楽しませようとする姿勢には感服します。彼の言です。
 僕はね、ロックはメッセージだと思うよ。ロックでメッセージを伝えるのはダサイなんて言ってる奴は、ロックをわかっていないと思うな。
 「日本の社会には納得がいかないことが多すぎる、いいかげんに気づけよ」というメッセージをこれからも発信しつづけてほしいし、一人でも多くの若者たちにそれが届くことを願います。
by sabasaba13 | 2006-06-05 06:07 | 音楽 | Comments(0)
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