東北夏祭り編(19):千秋公園(06.8)

 さて次は久保田城址のある千秋公園へ。さきほど案内所でチェックした平野政吉美術館に行ってみましょう。彼は藤田嗣治の絵のコレクターです。今、東京で藤田嗣治の展覧会が開かれているので主要な作品はそちらにあり、そのかわりに竹橋の近代美術館から岸田劉生、長谷川潔、谷中安規の作品を借り受けて順次展示しているそうです。長谷川潔の版画を見たかったのですが、彼の展覧会はすでに終了、しかし谷中安規の展覧会が開かれています。内田百閒に「風船画伯」とニックネームをつけられ、興が乗れば裸踊りをし、木賃宿から知人の家を転々とし、米の飯よりコーヒーが好きで、女性に憧れ恋をするも一生独身で、1946(昭和21)年9月9日、バラックで栄養失調により餓死しているのを発見された谷中安規。幻想的でユーモラスで狂気の影もちらつく彼の版画を心ゆくまで堪能。
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 そして御隅櫓にのぼって下界を睥睨、夕陽に輝く日本海も遠望できました。櫓から下りて大賀ハス、若山牧水の歌碑、東海林太郎の碑を拝見していると、そろそろ宵闇がせまってきました。
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 ほんとうは菅江真澄のお墓参りをしたかったのですが、時間的に無理。近くにあった渋い喫茶店でハンバーグ定食をいただいて、準備万端です。なお店名は失念してしまったのですが、頬杖をつきながら悲しげな表情でフォア・フレッシュメンの「デイ・バイ・デイ」を聴いていた女将の姿が忘れられません。ハンバーグ、美味しうございました。

 本日の一枚は、御隅櫓からの眺望です。
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by sabasaba13 | 2006-09-20 06:00 | 東北 | Comments(0)
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