テニアン・サイパン編(2):テニアン(06.8)

 サイパン国際空港に到着すると、さすがに蒸し暑く天気は曇天。とるものもとりあえず売店でマッチを買い、一服。灰皿を見るとその土地の経済状況がわかるという、根拠薄弱な持論を確認しましょう。うーん、一吸いして捨てた長い吸殻と、フィルターが焦げるまで吸った短い吸殻に分化しています。ここサイパンでも、貧富の差、階層分化が進んでいると見た。そして現地添乗員に案内されてバスに乗り込みます。各ホテルで客を降ろし、港に着くと乗っているのはわれわれ二人のみ。ここから高速船でテニアン島に向かいます。時間があるので、添乗員の方に「テニアンで安くて美味しいものは?」と訊ねると、非常に辛い唐辛子が名物だそうで名鉄フレミングホテルで食べられる辛子饂飩が美味しいと教えてくれました。さてお別れを言い、船に乗ること約一時間でテニアンに到着です。台風の余波なのでしょう、いやあ揺れた揺れた。私は宮古島の八重瀬に行った時に、船酔いにならない術を会得したので平気の平左。コツ? 簡単です、わたしゃ船酔いにならないと思い込むだけです。港に着いて、ダイナスティ・ホテル&カジノ送迎バスに乗り込みました。椅子のカバーにBEIJING 2008という言葉と五輪マークが織り込まれていたので、おそらく中国資本のホテルなのでしょう。走ること数分、何やらけばけばしいネオンが煌く大きな建物が遠望できます。へえ、テニアンにパチンコ屋があるんだと感心していると、バスはどんどんそちらに向かっていきました。………… 山ノ神はさっそく言葉あれ!とばかりに「パチンコ屋ホテル」と命名。中に入るとロビーの仰々しさ、派手さ、華やかさ、落下したら二~三十人は即死しそうな巨大なシャンデリアには圧倒されました。中国の方の好みなのかもれしれません。部屋はなかなか広く快適なものですが、海が右手にしか見えないのが少し残念。絵画などの装飾はなく、入口脇の壁に小さな犬の写真が飾ってあったのが印象的です。風水と関係しているのかな。
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 一休みして、ホテルの探検に出発です。実は不覚にも私、水着を持ってくるのを忘れてしまいました。山ノ神からは「そちは何をしに来たのじゃ、妾は三枚も持ってきたぞよ」となじられてさんざんです。郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、選挙の投票率が低いのも、みんな私が悪いのさ。ホテル内の小さなショッピング・モールでバーゲン品の水着を購入し、一件落着。今回の旅行は忘れ物に気をつけようと自戒しました。ホテルの方に訊ねると、やはり香港資本のホテルでした。宿泊客もほとんどが中国系の方々です。住民投票の結果、観光客誘致のために許可がおりたカジノによってみると、閑古鳥が鳴いています。私らは宝くじも馬券も買ったことがない小心者ですので、ディーラーの蛭のような視線をふりはらい場内を一周してすぐ出てしまいました。プール、テニスコート、バーベキュー会場を散策して、さあ夕食です。サン・ホセという中心街まで歩くと30分もかかるそうですので、断念。ホテル内の中華料理レストランで、まあまあ美味しい中華料理をいただきました。
by sabasaba13 | 2006-10-11 06:05 | 海外 | Comments(0)
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