教育基本法がいとも簡単に改悪されてしまいました。その目的は、官僚・政治家・財界による教育統制の強化+格差社会を弥縫するための愛国心の強要、そして最終的にはお上に逆らわない従順な日本人を育成するということでしょう。(自民党・公明党・官僚・財界にとって都合が悪い事を)
考えるのが嫌いな国民を、これからどんどんつくっていこうという事ですね。50年後の日本が楽しみだ、きっとガレー船のような国家になっているでしょう。
でも絶望はしません。
三匹の蛙が牛乳の容器のなかに落ちました。悲観主義の蛙は、何をしてもどうせだめだからと考えて、何もせずに溺れ死にました。楽観主義の蛙は、何もしなくても結局うまくゆくだろうと考えて、何もせずに溺れ死にました。現実主義の蛙は、蛙にできることはもがくことだけだと考え、もがいているうちに、足もとにバターができたので、バターをよじ登り、一跳びして容器の外へ逃げたることができました。
フォン・ヴァイツゼッカーが語ってくれた寓話です。悲観もせず楽観もせず、微力な自分にできることは何かを考えていきたいと思います。なお彼は西ドイツの元大統領で、「荒れ野の40年」という著名な演説をされた方です。その一部を引用します。
問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります(拍手)。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。
追記。結局は民主党も賛成にまわったようですね。新自由主義と国家主義を推し進めるのか食い止めるのか、企業・国家の側に立つのか一般市民の側に立つのか、今の民主党内では前者を支持する勢力の方が強いように見受けられます。同じような考えをもつ二つの政党による二大政党制はきわめて危険です。この際きちっと分裂してほしいと思います。