京都錦秋編(3):大河内山荘(06.11)

 すぐ隣にあるのが大河内山荘です。丹下左膳を当たり役とした映画俳優の大河内伝次郎が心血をそそいて造営した山荘ですが、ここは見事な庭園でした。東山の峰々や京都市外や双ヶ丘を一望できる眺望も素晴らしいし、自然の地形を利用して造営された庭園をそぞろ歩くことができます。赤いもみじが少ないのが難ですが、緑の絨毯の如き苔を見ているだけで幸せ。もう一つの難が、高額の入園料。いくら抹茶付きとはいえ1000円は高い。庭園の維持・管理費用を考えれば仕方ないのかもしれません。でもそのためか、観光客が少なく落ち着いてゆったりと鑑賞することができました。
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 穴場その三:大河内山荘

 本日の二枚です。
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 追記。「無声戦争日記(1)」(中公文庫)を読んでいたら、昭和17年5月25日のところでこんな記述がありました。以下、引用します。
 梅里先生(大河内伝次郎)は、例のつつましい口調で方丈さんのような声で、嵐山に建てた家の話をしている。特別風致地区ではあるが、京都府から特別に許されて、目障りになる樹はどしどし切りとってしまうという豪快な話。彼の付き人であるショーやんの話によると三十万円からかけた家だそうで、鎌倉時代風の建築、座敷にあって京都の街が一目に眺められるそうだ。京都は石が豊富で宜しいですな、と私は声をかけた。すると梅里先生は、何とかいう山の石を残らず庭にひかせた話をした。

by sabasaba13 | 2007-02-07 06:08 | 京都 | Comments(0)
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