京都錦秋編(12):蓮華寺(06.11)

 ここから蓮華寺へは数分で到着。途中で、水を入れたペットボトルを塀ぞいに林立させた家を発見しました。京都人の犬と火事に対する長い長い闘いの歴史はうすうす感じていましたが、ここにいたって猫へも宣戦布告をしたのか… 私としては犬と火事は嫌いなので前者の闘いは支持しますが、猫は大好きなものですから後者については中立を宣言します。蓮華寺は夏と冬に訪れたのですが、その簫索とした趣が気に入ってしまいました。これならば晩秋はさぞ素敵な雰囲気になるであろうと当たりをつけ、訪れた次第です。寺の山門の脇に自転車を置き、ふと中を見ると何やら怪しく輝いています。
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 一歩足を踏み入れて驚天動地。地面を一面に敷き詰め黄色く輝くイチョウの落ち葉と、天空を覆うかのような色づいた楓。しばらく口を開けながら見惚れ、我に返って写真を取りまくりました。中に入ると、大原宝泉院のように、部屋の二方が開放されており、柱・長押・床という横長の額縁でお庭を切り取って見られます。こうすると、部屋内部の暗とお庭の明がみごとなコントラストを奏でます。また枠線で切り取られた光景に視線を集中させることができ、見る場所によっていろいろと構図を変えられます。私はこの趣向が大好き。もちろん、人であふれかえっていないことが大前提ですが、宝泉院とは違い蓮華寺は申し分ありません。小さなお庭ですが池・仏堂・蓮華寺灯篭が手際よく配置され、散策することもできます。苔のむした庭を覆いつくすような散りもみじと、これまた苔むす灯篭がえもいわれぬ雰囲気をかもしだしていました。仏堂の扉を地面にとめる金具に、金網で囲われた鍛造の蝉の彫刻がついていたので、後でお寺の方に尋ねてみました。すると、盗難除けのまじないらしいとのこと。成程、とつぜん蝉に鳴かれたら泥棒もさぞびっくりするでしょうね。なおこうしたまじないは寺社建築によく見かけるとのことなので、これからは気をつけてみるつもりです。というわけでリピーターになりそうな予感。
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 穴場その六:蓮華寺


 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2007-02-20 06:10 | 京都 | Comments(0)
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