鎌倉錦秋編(7):鎌倉宮・覚園寺・瑞泉寺・国宝館(06.12)

 ふたたび自転車に飛び乗り、護良親王を祀るために明治天皇が創建した鎌倉宮に立ち寄りましょう。右手にある社務所の前には、見事な枝ぶりの楓が数本立ち並んでいます。ちょうど見頃ですね、眼福眼福。
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 そして前の道を左方向にしばらく行くと覚園寺に到着です。実はこちらでは本堂拝観の時間が決まっておりまして、土日は午前10時、11、12時、午後1時、2時、3時の六回のみ。ま、せっかくですから午前10時に間に合うようにこれまでの行程を組んだわけです。小さな石段を上がり総門をくぐると、ほわあ、それはそれは素晴らしく色づいた燃え盛るような楓の小さな林がありました。樹下にいると、体が真っ赤に染まりそうでした。今回の旅行では、ここが一番見事な紅葉でしたね、お薦めです。時間になり、拝観料を払って坊さんの後をついて中に入りました。ここから先はどういうわけか写真撮影は禁止、イチョウの巨木は美しく色づいていましたが他には数本の楓が散見される程度、何よりも坊さんの饒舌にして冗長な解説にはまいりました。あえて本堂拝観をする必要はないかな。
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 また鎌倉宮の前を通り過ぎて、花の寺として有名な瑞泉寺へと行きました。うーん、見るべきほどの紅葉はないですね、そそくさと退散。
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 そして武門の守護神、鶴岡八幡宮へ。前九年の役で奥州を平定した源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請したのですね。実朝を暗殺した甥の公暁が隠れていた大銀杏は、数年前に台風によりかなり枝が落ちてしまったそうです。色づきも不十分でした。なお国宝館前の紅葉はなかなかよいですね。小さな堀におおいかぶさる数本の楓、そして水面に写る紅葉の色とたゆたう散りもみじ。ちょっとした穴場です。なおここには「山は裂け海はあせなむ世なりとも 君に二心わがあらめやも」という、源実朝が後鳥羽上皇に対する思いをつづった歌の大きな歌碑があります。武門の頭領がこんなことをいっているんじゃ、そりゃあ疎まれるはずだよなあ。
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 本日の五枚、上から鎌倉宮、覚園寺(三枚)、国宝館です。
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by sabasaba13 | 2007-03-19 06:03 | 関東 | Comments(0)
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