ヴェネツィア編(32):サン・ステファーノ広場(07.3)

 すぐ近くにあるサン・ステファーノ広場は、地元民が集う庶民的なところでした。語らい寛ぐ人びと、遊びまわる子どもたち、そしてカフェ・バール・屋台。ベンチに座り、途中にあった店で買ったドルチェ(お菓子)を食べながら、こうした光景を見ているだけで幸せな気分です。お母さんたちが楽しげに立ち話をしている脇を通り過ぎると、乳母車が何台もとめてありましたが、その車輪のごついこと。やはり橋の階段を上り下りするには、やわな車輪ではもたないのでしょう。
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 この広場に面したサン・ステファーノ教会は船底型の天井で有名です。なるほど優れた造船技術が建築にも応用されたのですね。ヴォールトが埋めつくす普通のゴシック教会とは一味違って軽やかな印象です。
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 教会の前にあるカッレ(小路)が同業者組合の通り。なるほど、途中の家に靴をかたどったレリーフがかかげられていましたが、靴職人のスクオーラがあったようです。
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 そして現在美術館として利用されているグラッシ宮へと向かいましょう。ここは展覧会もさることながら、パリのオルセー美術館もてがけたイタリアの女性建築家ガエ・アウレンティ設計による内部空間が見事だと聞いていたのですが、残念ながら次回展示準備のために休館中でした。なおこの付近はかなり治安が悪いのでしょうか、頬に刃物が突き刺さり苦悶の表情をうかべる顔型呼び鈴にでくわしました。Pazienza !
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 さてその近くの船着場からヴァポレットに乗りホテルに戻りましょう。念のため、掲示してある時刻表を確認すると、本日の便は終了。船着場によっては、船の便数が少なかったり、夕刻前になくなってしまったりするケースもあるので要注意です。アカデミアの船着場まで歩いて行こうとしたら、船着場待合室の中で船を待っている人がいるのに気づきました。どうやら観光客のようです。情けは人のためならず、山ノ神にお願いして「本日の船はもう来ない」と英語で言ってもらいました。他者に対して親切でありたいという気持ちにさせてくれる、不思議な街です。

 本編の足跡と本日の一枚、サン・ステファーノ広場です。
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by sabasaba13 | 2007-07-31 18:41 | 海外 | Comments(0)
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