ヴェネツィア編(45):スクロヴェーニ礼拝堂(07.3)

 スクロヴェーニ礼拝堂は外観は装飾の少ないシンプルなつくりで、とても内部にジョットによる豊穣な世界があるとは想像もできません。二十数人のグループで中に入り、温度調節のため見せられる十五分間のビデオももどかしい。そしていよいと礼拝堂内部へ。ああ、別世界だ。マリアとイエス・キリストの生涯を描くジョットのフレスコ画がすべての壁面を飾っています。Wikipediaの解説を引用します。「(ジョットは)ビザンティン様式が支配的だった西洋絵画に現実的、三次元的な空間表現や人物の自然な感情表現をもたらした。ジョットの絵画においては人物は背後の建物や風景との比例を考慮した自然な大きさで表わされている。こうした描写方法は当時の絵画界においては革新的なもので、こうした点からジョットは「西洋絵画の父」といわれている。」 簡素・質朴ながらも人間の表情や感情を力強く適確に描いたその技には感嘆します。そして輝かしき色の奔流! 中でも青色の素晴らしさには圧倒されました。これほどクリアなのに深みのある青は見たことがありません。スクオーラ・グランデ・デイ・サン・ロッコのティントレットの絵には息苦しさを感じましたが、ここでは解放感さえ覚えました。いつまでもここにいて、色とフォルムに包まれていたい… しかしそういうわけにもいかず、30分が瞬く間に過ぎてしまいました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2007-08-28 09:57 | 海外 | Comments(0)
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