ヴェネツィア編(50):空港へ(07.3)

 ムラーノ島に着いて、ここで乗り換えと言われた時にふと不安が胸をよぎりました。船着場で下ろされて次の船を待ったのですが、これがなかなかこない。この時点で不安は嫌な予感へと変わりました。やっと来た船に乗り込みましたが、速度が遅く遅々として進まない。この時点で嫌な予感は悪寒へと変わりました。やっと空港の船着場に着いたのが出発30分前、しかもここから出発ロビーまで歩いて15分ほどかかったはずです。この時点で悪寒は絶望へと変わりました。急ぎ足でロビーにたどりついたのが出発20分前、しかしそこにはセキュリティ・チェックを待つ長い長い長い長い行列。ここで絶望は脱力感へと変わりました。窓口に飛び込むと、もうチェック・インは終了。The end. のっりっおっくっれええええええええ などと戯けている場合ではない、山ノ神が必死で事後策を訊ねると、こうしたことに慣れているのか、アリタリア航空の職員は表情も変えずにキー・ボードをぱたぱたと叩き、「明日のローマ経由の成田行きならおさえられる、ただし一回こっきり」とつまらなそうに呟きました。助かったあ、二人して空港のベンチにどすんと腰をおろしました。
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 山ノ神に「君のせいではないよ」と心にもない言葉をかけようと思ったら、ニコリと笑い彼女曰く「やったあ、もう一日ヴェネツィアにいられる!」。うむむむむ、この極楽蜻蛉のような不屈の精神力と忘却力には、見習うところが多々あります。ようがす、許しましょう、しかし絶対に忘れない。
 というわけで反省点。1.出発時刻の二時間前には空港に到着すべし。2.そのためには万難を排すべし。3.イタリアの輸送機関はずえったいに信用してはいけない。ま、いずれにせよ、「妻の意見と茄子の花にゃ、千に四百十三ぐらいしか無駄ない。」という経験則の数値が、489に上がったのは事実です。
by sabasaba13 | 2007-09-06 06:06 | 海外 | Comments(0)
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