二日間とも曇り時々晴れ、雨が降る心配はなさそうです。JRで大宮まで行き、東北新幹線に乗り換えて宇都宮で下車、日光線に乗り換えて鹿沼の午前九時前に到着です。ここから古峰原神社行きのバスに乗るのですが、まだ少々時間があるので駅近辺を散策。大谷石の産地が近いだけに、石造りの蔵が散見されます。
「もういらない! みんなでなくそうポルノ自販機」という大きな看板がありましたが、設置者の鹿沼市青少年育成環境浄化推進市民会議のみなさん、ポルノよりも若者の雇用問題に取り組んだほうがよくはありませんか。絶望という死に至る病をもたらすという点では、前者とは比較にならない害毒をもたらすと思いますが。そしてもう見慣れてしまった監視カメラのポスター。やがてこのカメラに写された映像と、カード、ポイント・カード、携帯電話などの情報が総合されて網の目のような監視社会が到来する予感がします。(もうしているのかな) そしてこうした監視システムを充実するために、根拠のない不安を行政・メディアが煽っているのだと愚考します。それに無批判にのせられて、「もっと監視してもっと監視してもっと監視して」とすがる心性にも危ういものを感じます。
さて9:00鹿沼駅前発のバスの左側最前列の席に乗り込み、出発です。(何故リーマンバスといふのだらふ?) シャッターの閉じた商店街や、車も歩行者も見かけない通りを走っていると、地方の衰微を強烈に思い知らされます。
しばらくすると、川ぞいの道となり、里山の風景があちこちに見えてきました。途中、道の両側に紫陽花が咲き乱れる素晴らしいところもあり、目を奪われてしまいました。約50分で一の鳥居に到着。川の向こうに古峯神社の巨大な銅製の大鳥居が見えますが、地図によるとどうやらこの川沿いの道を右方向に行くようです。歩きはじめてふと上空を見上げると、猛禽類のような鳥が悠然と弧を描いていました。おおっ、あれはクマタカかオオタカか、あるいはトンビか。ここから歩いてめざすは白井平橋。しばらくは左下に清流を眺めることができ、爽快な気持ちです。鮎釣りでしょうか、太公望も竿をふるっていました。
本日の一枚です。