大芦川・真岡鉄道・烏山編(10):真岡(07.7)

 さて駅でSL乗車整理券を購入し、真岡を散策した後に茂木まで乗ることにしましょう。真岡鉄道の普通の列車に乗りこむと、25分ほどで真岡に到着です。途中でディーゼル・カーに牽引されて下館に向かう蒸気機関車とすれちがいましたが、もう期待で小さな胸は高鳴ります。真岡の駅舎はSLを模したもので、その威容は周囲を圧倒していました。真岡鉄道沿線の主要な駅には貸し自転車があるとの耳寄り情報を得ていたのでさっそく駅員さんに頼みました。すると電動自転車を拝借することができました。私好きなんだなあ、これが。人間と機械の関係はこの程度のシンプルさでいいのではないかとつくづく思います。ローテク万歳! もう英語の間違いも許しちゃいます。
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 地図をもらってまずは真岡小学校を表敬訪問しましたが、残念ながら二宮金次郎像も奉安殿もなし。そして町の中心部へと向かいますが、真岡木綿で栄えた往時の面影は感じられません。ただ小規模な商店が商いをしている様子は見受けられます。「祭 うえの」という衣料店や「卓球専門店 その他スポーツ用品」というイシオカ・スポーツなど、一徹な意固地を髣髴とさせる店も見かけました。
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 まずは木綿問屋の家屋を利用した物産会館に行きトイレを拝借し、そして観光用の資料・地図をいただきました。隣には機織見学と木綿織りの体験ができる木綿工房と、木綿問屋として蓄財した岡部氏の邸宅「金鈴荘」があります。
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 その近くには、小さな水路が片側にある「やすらぎの堀」。黒板塀や石造の蔵がなかなかよい風情をかもしだしていますが、すぐ途絶えてしまうのと眼前に公衆便所があるのが惜しい。試しにトリミングしてみたところ、見違えるような写真になりました。目にしたくないものを切りとることができる、これが写真の恐ろしさであり面白さなのですね。
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 さて見るべきものも見たかな、念のため観光地図を見ると久保講堂という物件があります。しかしとりたてて説明もないので、ま、公共施設なのだろうと判断し、駅へと戻ることにしました。ここでふと思い出したのですが、そうだ、フランク・ロイド・ライトの弟子遠藤新が設計した講堂が真岡高校にあるはずだ。SLの発車時刻までまだ少し余裕があるので、駅の向こう側にある真岡高校に行き、何気なく敷地に入り、何気なく捜索しましたがそれらしい物件はなし。うーん、撤去されてしまったか… なお今調べてみてわかったのですが、これがとんでもない思い違い。講堂があったのは真岡小学校で、しかも移築されて現存、文化施設として再利用されているとのことです。それが久保講堂。惜しいことをしましたが、再訪を期しましょう。

 本日の一枚は、やすらぎの堀です。
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by sabasaba13 | 2007-10-13 08:17 | 関東 | Comments(0)
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