飛騨編(9):飛騨高山(07.8)

 中橋を渡ると、日本で唯一現存しているという高山陣屋、ここでも朝市が開かれています。こちらは広場に数列の見世棚が並んでおり、日よけの葦簀が上にかかっています。店をひやかしていると、異様に長い「宿儺南瓜(すくなかぼちゃ)」を売っていました。興味深いネーミングだなと思いおばさんに由来を尋ねると、飛騨国に伝わる伝説上の妖怪両面宿儺に関係するそうです。(詳しいことは失念) これも何かの縁、この店でさるぼぼを買うことにしました。さるぼぼとは猿の赤ちゃんの意味で、昔この地方では病気や事故が去る(猿)ように子供達に「さるぼぼ」を作ってやる風習があったそうです。もちろん今では高山土産の定番。おばさん曰く「手作りだから、みんな表情が違うのよ」 なるほど表… さるぼぼの顔には造作などありませんっ! なかなかお茶目な方でした。愛くるしい表情のさるぼぼを一つ購入し、外に出ると山岡鉄舟の銅像がありました。なるほど、彼の父は高山郡代に勤務していて、彼も幼時にここで育ったのですね。
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 川沿いの本町通りを歩いていると、過剰でちぐはぐな装飾が面白いビルを発見、おまけにペディメントには天狗の顔が書いてあります。これは要チェック物件。弥生橋から昨日の花火会場を見て、西小学校を表敬訪問。
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 残念ながら二宮金次郎像も奉安殿もありませんが、やはり門扉のない開放的なつくりです。その塀には「高山一ゴミのない学校にしたいのでゴミをすてないで! ポイす(何かの絵が描いてある)てきんし」という児童が書いた看板がありました。平田さん、アーティキュレーションには気をつけましょう。その前の路地に入ると「銘乳 飛騨の郷」と書かれている牛乳箱がありました。銘乳かあ、ちょっとそそられるネーミングです。さらに「屋根融雪配管装置」と書かれている箱、冬の厳しさがしのばれます。その先には小料理店の店先に、見事な達筆で「夏季休暇 ~12日まで 秋田サ行ってきます」という掛札。恐るべし(何が?)、飛騨高山!
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2007-12-04 06:07 | 中部 | Comments(0)
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