ギリシア編(6):デルフィ(07.8)

 目が覚めて窓から外を見ると、ちょうど夜明け頃でした。みごとな絶景! 朝日に輝きながらさまざまなグラデーションで折り重なる山々。大きな湖面に見えるのは実は細長いコリンティアコス湾であると、昨日添乗員さんに教えてもらいました。その向こうに連なっているのがペロポネソス半島の山々です。窓際の席で朝食をいただきながら、眺望を堪能。出発時間を拘束されるのがパックツァーの辛いところですが、これは覚悟の上です。それまで一時間弱あるので、街を散策することにしましょう。文字通り雲一つない快晴、こんな天気の良い日に見知らぬ土地で朝の散歩をするのは本当に気持ちのよいものです。デルフィは山の斜面に走る数本の道ぞいにつくられた街で、その道々を多くの石段が結んでいます。よってどこからでもペロポネソス半島やコリンティアコス湾を眺めることができます。できたてほやほやの空気を吸い込み、眺望を楽しみながら石段を上ったり下りたりしました。家々の褐色の甍が美しく陽に輝いています。丸いドームのある教会をいくつか見かけましたが、あらためてギリシア正教の国なんだなあと思い入りました。飛び交う燕、ベンチの下で憩う猫、みなこの国に生まれて幸せそうです。ま、動物たちには国境などというおぞましい存在はあずかり知らぬものでしょうが。紺碧の空を見上げると、五本の電線に燕たちがまるで音符のように並んでいました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2008-01-06 07:20 | 海外 | Comments(0)
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