ギリシア編(30):アテネ(07.8)

 バスに乗り込み、まず向かったのは古代アゴラです。アゴラとは、市場であるとともに政治・宗教・文化的施設が集中していた場所。古代ギリシア男性諸氏の情報交換や議論の場であり、たまり場でもあったのでしょう。かつてここで、ソクラテスやプラトンが雄弁をふるい、アリストパーネスやヘロドトスが作品の構想をねっていたのかと想像するとわくわくします。上方にはアクロポリスがそびえ、またかなりよく原型を保っているヘファイトス神殿も残されています。この神殿はパルテノン神殿と同時期に完成したもので、オリンポス十二神の一人で鍛冶を司る神であるヘファイトスを祀っています。
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 隣にあるのはアタロスの柱廊博物館。ギリシアの遺跡の中で、ただ一つ完全に復元された建築物。45本のドーリア式列柱と22本のイオニア式列柱には圧倒されます。古代アグラで発掘された遺物を展示してありましたが、オストラキスモス(陶片追放)の際に使われた陶片、ローマ人によって鼻を壊された大理石像、演説の時間を計るための水壺、毒壺(ソクラテスはこうした容器で毒を飲んだのでしょう)、おまるなどを見ることができました。おまる… さてここでクエスチョン。古代の日本語でまる=大便という意味ですね。その「まる」という言葉が、なぜ人名(人麻呂)、幼名(牛若丸)、舟の名(第五福竜丸)、刀の名(髭切丸)、楽器の名の末尾に使用されたのか。実は丸谷才一氏が鋭い分析をしているのですが、いつか機会があったら紹介します。
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 そして上野のアメ横のような雰囲気の路地を抜けてバスへと戻りました。チェ・ゲバラのグッズが路上で売られていたのは興味深いですね。ここで山ノ神が無心に餌を食べる子猫を発見。誰かがあげているのでしょうか、けっこう猫好きな方が多いようです。
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 アクロポリスに着くまで、しばらく車窓からアテネの街を眺めることができました。やはり物乞いが多いのが目につきます。現代のアゴラ(食品市場)、シュリーマンの家、アカデミー、アテネ大学、国立図書館などを車窓から見て、大統領官邸の前で下車。衛兵の交代式を見物するとのことです。
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 しばらくするとエウゾナスという民族衣装に身を包んだ衛兵が足を高く振り上げながら交代しはじめました。附近は観光客で黒山の人だかり、みなさんこういうのが大好きなんですね。
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 本日の二枚。古代アゴラから見たアクロポリスと陶片です。ブッシュ大統領と福田憲兵曹長と石原強制収容所所長の名前をこれでもかこれでもかこれでもかこれでもかと書いてみたい。
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by sabasaba13 | 2008-02-07 06:12 | 海外 | Comments(0)
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