肥前編(28):川南造船所(07.9)

 そして伊万里大橋を渡って川南造船所へと向かいます。運転手さんは訥々といろいろな情報を教えてくれましたが、この近くにある松浦という漁港はアジ・サバの水揚げ日本一だそうです(未確認)。寒サバがうまいという話になると、鯖命の私としては居ても立ってもいられません。すると近くに鯖を安く売ってくれる知り合いの店があるというので、さっそく寄ってもらいました。しかし休日のためお休み、残念。気を取り直して川南造船所に向かいましょう。川南造船所とは何ぞや? もともとはガラス工場でしたが、日中戦争の時に長崎から移転した川南工業株式会社浦之崎造船所となり 主に貨物船を製造するようになりました。その数年後に軍需工場に指定され、海防艦や人間魚雷などを製造、従業員数は学徒動員も含めて約2500名に及んだそうです。その後は廃墟と化したのですが、その威容が廃墟マニアの間で垂涎の的となっているとのこと。廃墟マニアになったら命がいくつあっても足りないという先入観をもっているので、のめりこむつもりはありませんが、ここは戦争遺跡ということもあって訪れることにしました。国道204号線を走っていると、それは右手に唐突に現れました。矢も盾もたまらず車から飛び降りて、しばし凝視。
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 これは…モンスターだ… 蔦や樹木に覆われて蹲る緑の怪物。そして圧倒的な存在感。右の方は、建物のフレームがまるで骸骨のように残されています。接近できないだろうか、右の方に小路があったのでしばらく歩いてみたのですが凄まじい植物の密生です。行けないこともありませんが、かなりの重装備と度胸と生命保険が必要と判断しました。すると向こうから同好の士らしき若い男性の二人連れがやって来て、「一周しようとしたけれど無理でした」と教えてくれました。たむろしていた数匹の猫たちも、「ここは人間の来る所じゃねえよ、帰んな」とこちらを見据えています。はい、撤収します。というわけで、接近すらできなかったのですが、外観を見るだけでも来る価値はあると思います。なおMR西九州線浦之崎駅のすぐそばにあるそうなので、アクセスは容易です。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2008-04-13 08:50 | 九州 | Comments(0)
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