京都錦秋編(10):ホテルへ(07.12)

 山科駅に着いて地上に出ると、Oh my mountain God ! 一面の曇天とあいなってしまいました。女心と京の空、いやこれは歳のせいで山ノ神の神通力が衰えつつあるのかなあと、ふと彼女を見ると、瞳の虹彩に「お土産買いたいお土産買いたいお土産買いたい」という文字列が点滅しています。その時間を確保するために雲を呼ぶとはさすが山ノ神、神通力は健在でした。山科駅からJRで京都駅に向かい、駅のデパートで山ノ神はさっそくお土産を物色。京女、砧、七味家の七味と次から次へ購入、手持ち無沙汰の私は、付近の様子を観察。売り子さんがむきになって「賞味期限は○○までえ!」と連呼しているのが目につきます。長久堂の売り場では、賞味期限の誤表示に関するお詫びの貼紙がありました。過剰反応というか魔女狩りというか、ちょっと病的な雰囲気ですね。もっともっと危険な存在、例えば核(原子力)発電とか、米軍とか、食品添加物とか、車や工場の排気ガスとか、二世・三世議員とか、国民の健康と暮らしを屁とも思っていない官僚・財界とか、たくさんあるのにね。政財官界の利権から眼を背けさせるための、贖罪の羊探しに騙されないようにしなければ。
 さて買い物がすみ、ホテルに戻りました。しかしこれを買わずば京都に来た意味がない、やはり加藤順漬物店に行かねばなりません。自転車もあるし、それほど寒くないので、二条大橋の近くにある同店まで夜のツーリングをすることにしました。漬物を山のように発送し、さて今晩も「有田」で夕食をとりましょうか。しかしここで魔がさしました。ちょうど帰り道にあたる高台寺のライト・アップを見たくなったのです。はじめの頃は感激していた紅葉のライト・アップでしたが、場数を踏むにつれて、人工的な照明では色づきの真の美しさは味わえない、結局ごまかしにすぎないという事に気づきました。シカゴ・カブスのオーナー、フィリップ・リグレーも「野球とは陽光を浴びてプレ-すべきもので、電灯の光のもとでプレ-するものではない」とおっしゃっておられますが、満腔の意をこめて同感します。よってもうライト・アップへのこだわりはなくなったのですが、ただ数年前に夜の高台寺で見た、鏡のような池に映る紅葉の幻想的な光景が忘れられません。ライト・アップの見納めとしてつきあってくれと山ノ神に三跪九拝した次第です。「絶対に京都議定書に違反しているわよ」とぶつぶつ言いながらペダルを踏む山ノ神、ごもっとも、反駁の余地はありません。石塀小路を抜けて高台寺の前に出ると… そこは人の波波波波波波波波波… 清水寺と高台寺のライト・アップを見るための大群衆が道路にあふれかえっています。とても夜の紅葉を味わう雰囲気ではありません。いたたまれなくなり、山ノ神に詫びを言って、即撤収。それにしても、年々ライト・アップをするお寺さんと、そこに押しかける観光客の数が増えているようです。
 建仁寺を抜けて五条大橋を渡り、「有田」に直行。今晩はア・ラ・カルトで、鯖寿司、豆腐ステーキ、かぶら蒸し、地鶏焼き、じゃがいもグラタンをたいらげ満足。やはり店は空いており、落ち着いた雰囲気の中で思う存分料理を楽しむことができました。そしてデザートは近くのコンビニエンス・ストアで発見した七味家の七味入りポテトチップ! 味は…言わぬが花…
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by sabasaba13 | 2008-06-04 05:47 | 京都 | Comments(0)
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