京都錦秋編(13):長楽寺(07.12)

 さて出発、東大路通をさらに北上するとこんこんに車が詰まり身動きがとれなくなってきましたが、もちろん清水寺渋滞です。もうこれだけでツーパス。高台寺の前を通ると「楽匠」の店構えが見えてきました。キキー 当然の如く急停車した山ノ神は店に飛び込み、わらび餅を購入。そして右へ曲がり、緩やかな坂道を上っていくと長楽寺です。その途中、右手にある門からは、見事な紅葉と藁葺き屋根の渋い家が垣間見られました。こういう美しい景観が何気なく街角にある、恐るべし京都、ですね。
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 長楽寺は建礼門院徳子が出家した寺、そして頼山陽がここの紅葉を愛で遺言により葬られた寺です。庭園はほぼ正方形の小さなもので、そのほとんどを池が占めています。解説によると、相阿弥が慈照寺銀閣の庭を作るに際して、試作としたものだそうです。池のまわりに小路があり、そぞろ歩きながら眺めることもできました。もみじが池におおいかぶさるように生えていますが、色づきがばらばらのが惜しい。しかしわれわれの他には誰もおらず、静かにお庭を楽しむことができました。あまり技巧をこらしていない自然の趣きが魅力ですね。
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 こちらの部屋には建礼門院の座像や安徳天皇の肖像もあります。
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 石段を上って本堂へ行くと、あたりは一面のもみじ。鐘撞き堂や石塔・石仏もある、ピクチャレスクな景観にも出会えます。ここから少し坂道を上ると木々の間から京都市街を展望できる場所や、頼山陽の墓もあります。ここもなかなかいいですね。
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 穴場その五:長楽寺

 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2008-06-07 07:04 | 京都 | Comments(0)
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