京都錦秋編(15):詩仙堂(07.12)

 そして貴船口駅まで乗せてもらい、ここから叡山電鉄で修学院駅まで戻ります。自転車をピックアップしてまたがり、めざすは吉岡一門との決闘…ではなくて詩仙堂です。江戸初期の文人・石川丈山が隠棲した山荘で、一室の壁に、狩野探幽に描かせた中国の詩仙三十六人の肖像と詩があることから、いつからか詩仙堂と呼ばれるようになりました。紅葉の時期に訪れたことがないので、つねづね行ってみたいと思っておりました。下り松の前を走りぬけて数分で到着。
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 けっこうな混雑ですがこれは覚悟の上。山ノ神は露骨に「何でこんな混んでいる所に来るのよ」と嫌そうな顔をしていましたが、詩仙の間に入りお庭が眼前に開かれると破顔一笑、とたんに機嫌が直ったようです。
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 白砂ともこもこ並ぶ丸い植込、その背後をおおいつくす紅葉。藁葺き屋根の建物も洒落た瀟洒なもので、二方が開かれた詩仙の間にすわってお庭を眺められるのが何よりの贅沢。精神的にいたたまれなくなるほどの混雑ではないのも助かりました。
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 山の斜面に沿ってつくられた起伏のある庭には、藤・花菖蒲・杜若・紫陽花・萩・山茶花など種々の草花が植えられ変化に富んだ景観を演出しています。池や苔や石段や茶室なども紅葉に味わいをそえ、そろそろ積もりはじめた散紅葉が陽光に輝いています。そうそう、楓の種子をはじめて見ました。くるくると回りながら落下傘のようにゆっくりと落ちるのですね。
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 庭の真ん中に屹立する柿の木もいいですねえ。庭園に実をつけた柿があるのは稀有だと思います。まるで自然の豊穣を象徴しているようで、思わず一句ひねりたくなってきます。(結局できなかったので、以前つくった駄句を紹介します。「熟柿喰う 鳥五羽六羽 詩仙堂」 あーこっぱずかしい) 眼福眼福。

 本日の六枚です。
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by sabasaba13 | 2008-06-12 06:17 | 京都 | Comments(0)
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