著者畢生の大作(?)東京錦秋三部作の掉尾を飾るのは、六義園です。紅葉目当てに何回か訪れたのですが、ついつい気があせりフライングをしてしまい見頃の時期を外してしまいます。今年は貴乃花(先代)のようにじっくりと好機を待ち、十二月中旬に満を持して訪れました。JR駒込駅から歩いて数分で六義園に到着。五代将軍徳川綱吉に仕えた側用人の柳沢吉保がつくった「回遊式築山泉水」の大名庭園、小山と池をぐるぐる歩きながら見る庭ですね。勇んで入園したものの、いささか期待はずれでした。もちろん、まあ、それなりに綺麗なのですが、いかんせん色づきがばらばら。見事な紅葉にまじり、盛りをすぎたもの、まだ緑のもの、陽に焼けてちりちりとなったものがかなり散見されます。温暖化の影響なのかなあ。でもこれまで見た中ではベストでした。山陰橋あたりで、静かな池面に美しく映える紅葉が私のお気に入りです。
本日の三枚です。