瀬戸内編(15):周防大島(08.2)

 さて再びタクシーに乗り込み、下田へ向かってもらいました。宿からここまで30分ほど、運転手さんに別れを告げ、さっそく下田八幡宮へと行ってみましょう。地元の方に道を訊ねながら、鳥居と石段のもとにたどりつきました。
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 「私のふるさと」(『家郷の訓』より)の中で、以下のように描かれている場所ですね。
 この森には宮ホーホーという化物がいると祖父の寝物語にきいて、夢に見たことがある。宮の鳥居をくぐると、四十二段の石段があるのだが、宮ホーホーはその上のほうに腰をかけ、その足は石段の下まで届いていた。白い着物をきて、にたにた笑っていたのである。何となく恐ろしかった。
 さっそく石段を上り、本殿へ。きっと氏はこの境内や鎮守の森を遊び場にしていたのでしょう。背後に聳えるのが白木山、あの山頂に立って海に浮かぶ島々を見ながら彼方に広がる世界に思いを馳せていたのですね。宮本学の出発点とも言うべきここに来られて感無量です。
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 古い写真によると、往時は海岸道路がなく、鳥居の前はすぐ砂浜と海のようです。てことは、八幡宮の鳥居の隣に連なる家々のどれかが氏の生家でしょう。いまだご子孫が暮らしているとのことですので、探索はしませんでしたが。砂浜を埋め立ててつくられた道路の海側に、道の駅があったので小休止。昔と同じ光景、青い海、青い空、そして島なみを眺めながら、「あの島の向こうにはどんな世界があるのだろう」という宮本少年の思いを追体験してみました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2008-09-20 06:08 | 山陽 | Comments(0)
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