瀬戸内編(24):仁方(08.2)

 さてそれでは竹原へと移動しましょう。松濤園近くの停留所からバスに乗り込むと「車内での長電話は御遠慮下さい」というステッカーが貼ってありました。へえ、わりと寛容なんだ。約20分で仁方駅に到着。列車が来るまで40分ほど時間があるので周囲を徘徊してみましょう。まったくもって普通の民家にしか見えない銭湯「一乃湯」、「耐震墓石 不倒」を販売している石屋。なおこちらの石屋には「大島石 庵治石」という看板がありました。今調べてみたところ、大島石は、愛媛県今治市の大島から産出される堅さと吸水性の低さに優れた花崗岩、庵治石は、香川県の牟礼町・庵治町付近の山で採出される花崗岩。後者に惚れこんだイサム・ノグチが牟礼にアトリエをかまえたことを思い出しました。
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 近くの小公園のど真ん中には巨大な忠魂碑がそびえ、「忠魂碑敷地壱百坪寄贈 土井種次 昭和十七年十月」という小さな碑がたっています。ちょうどミッドウェー海戦の敗北そしてガダルカナル島の戦いの数ヵ月後ですね。忠魂碑は気になる物件なので、各地を旅行するとチェックするようにしておりますが、敗戦後の扱いについはいろいろなバリエーションがあるようです。撤去、碑文の削除、残存… 「戦後の忠魂碑」というテーマも興味深いですね。
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 なお附近はシャッターが閉まっている商店が多く、この地の衰微を物語っています。その中で元気に営業しているのが、進物店とビューティーサロン、これは各地で共通している現象ですね。
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 さて仁方駅に歩いて戻り待合室で列車を待っていると、地震の際にテーブルの下でうずくまろうと呼びかけるポスターがありました。その図案化されたしぐさが○○○○をする時の姿勢に似ているのですね、「コメしてね」といういたずら書きがありました。ふーん、この地では"コメ"と言うのか。と馬鹿なことに感心していると列車がやってきました。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2008-10-06 06:10 | 山陽 | Comments(0)
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