瀬戸内編(28):御手洗(08.2)

 まずは右手に大きな大崎上島を見やりながら船は進み、やがて小さな岡村島、そして橋でつながっている大崎下島の大長(おおちょう)港に40分弱で到着。
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 港の待合室で観光案内地図をもらい、さあ出発。ここから左に向かう海沿いの道をしばらく歩けば御手洗(みたらい)に辿りつけるはずです。潮風でがじがじに錆びついている貸し自転車もありましたが、借りるまでもないでしょう。♪あっるっこー、あっるっこー、私は元気♪と歌いながら歩いていると、街灯の上に鴎のオブジェがあります。さすがは港町、と思いきや、一本の街灯に律儀に一羽ずつとまっている本物の鴎でした。
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 この島は大長ミカンが有名だそうですが、なるほどあちこちにミカンの木々や集散所、無人販売店が見受けられます。
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 玄関脇に洗濯機があるのは下蒲刈島の三ノ瀬と同じですが、こちらでは流し台まで設置してあります。???
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 途中にあった豊中学校の校舎前面には校訓を刻んだ大きなプレート。「りえ がまさ なちか つも豊」 ?????? いや違った「つながり もちまえ 豊かさ」でした。もちまえ、小学館国語大辞典によると「生まれもった性質。固有のもの。本来のもの。本性。天性」 "個性"ではなくあえて"もちまえ"を使っているのが素晴らしいですね。"個性"だと血の滲むような努力をしてプラス価値のある行動パターンを身につけろ、わかったかあ!というニュアンスがにじみでますが、"もちまえ"だと良くも悪くも生まれもった性質は変わらないのだから上手く末永く飼い慣らしながら付き合っていくしかないよなあ、うんうん、というゆるゆるした印象をもちますね。このほうが子供たちも(もちろん大人だって)気楽ではないのかな。見識を感じさせる見事な校訓でした。あるお宅の玄関脇には、屋根・ベンチつきの広いスペースがありましたが、バスの待合室? 共同作業場?
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 そして十五分ほど歩くと御手洗に着きました。まずはこの町の紹介です。重要伝統的建造物群保存地区として国から選定された御手洗は、江戸時代、風待ちや潮待ちの港町として栄えました。土地が狭いため数度にわたって埋め立てられたこの町は、大小の商家、茶屋、船宿、住宅、神社、寺院などが混在し、江戸中期の町屋から昭和初期の洋館まで多様な建造物が残り、さらに集落の中を小路や路地が網の目のように巡っているそうです。また大波止、石橋、高燈籠、石垣護岸、雁木等、港町の生活上必要な土木的建造物が当時のまま現存しているとのこと、これも楽しみですね。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2008-10-13 07:21 | 山陽 | Comments(0)
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