2005年 05月 09日 ( 1 )

ポルトガル編(8):(04.8)

 ある程度の貧困さを先進諸国が受容しないと、地球の滅亡はほぼ避けられない状況にある現在、ポルトガルの人々の暮らしには多々学ぶべきところがありそうです。よって正直に言ってびんぼくさい光景があちこちで見られます。例えば「除菌なんざ○○くらえ!」と言わんばかりの、便座のない便器。「When in Rome, do as the Romans do.」がモットーの私は、冷たいなあと思いながらも平然と用をたしていたのですが、山ノ神は閉口したようです。洗濯物もお見事。美観のため表通りに面した窓に干すな、という観光地もあるのに、平気の平左。まさに満艦飾。これでもかっこれでもかっ、と洗濯物を並べ干すその様は圧巻です。この光景を描いた壁掛け用の焼き物が、土産として売られているのですから、もうポルトガル名物です。
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 煙草の吸殻も、フィルターぎりぎりまで(中にはフィルターが焦げるまで)吸ったものが多いですね。しかもあたりかまわず投げ捨ててあり、それが石畳の溝にはまって、まるで現代美術のよう。普段でしたら、何とインモラルな行為だとブツブツ言うのですが、ポルトガルだと「ま、いいか」と許してしまふ… そういえばポルトガルの石畳は素敵でした。カルサーダスというそうですが、直方体状の小さな大理石を職人が手作業で路上に埋め込んでいきます。さまざまな色の大理石を組み合わせて、模様や文字をつくる匠の技はお見事。こわれやすく、靴を傷めやすいなど、問題も多いと思うのですが、アスファルトに変えるつもりはないようです。美意識、そして職人から仕事を奪わないという配慮からかな。一種のワーク・シェアリングのような気がします。
 もちろん、実際にそこで暮らせばいろいろな問題を抱えているであろうことは想像できます。それを差し引いても、alternative(もう一つの選択肢)としての存在感はひしひしと感じました。こういう国のあり方でもいいんだ… 経済成長なんざどうでもいいや、とのんびり昼寝をしている1960年代の日本という感じです。
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 本日の二枚は、ナザレのサン・ミゲル砦とリスボンの夜景です。
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by sabasaba13 | 2005-05-09 06:13 | 海外 | Comments(0)