2007年 05月 30日 ( 1 )

「アメリカ俗語辞典」

 米軍再編のニュースを聞いていて、無性に怒りが沸いてきました。米国政府の覇権とグローバル企業の利権のために、世界中に軍隊を派遣して軍事行動を敏速に行おうというのがアメリカの世界戦略ですね。無批判にその戦略に協力していこうという日本政府の見識に欠けた政策にも呆れますが、何よりも地方に米軍基地を受け入れさせるやり方があまりにも没義道です。地方の財政を貧弱な状態にしておいて、協力すれば金をやる/協力しなければ金をやらない。まるでヤクザのよう、と言ったらヤクザの方に失礼かな。文部科学省の定義によれば「いじめ」とは、自分より弱い者に対して一方的に身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じている状態だそうです。そう、これは自民党政権による国家的規模の「いじめ」です。(安倍伍長だったら「経済的な攻撃はいじめではない」と減らず口をたたきそうだな) これじゃ学校で「いじめ」がなくなるわけがありませんよね。品性下劣な行為を行いながら、“美しい国”と鸚鵡のように連呼する安倍伍長ひきいる自民党と官僚諸氏。せめて怒りの言葉を叩き付けたいと思っていたら、ふと「アメリカ俗語辞典」(ユージン・ランディ編 堀内克明訳編 研究社)という辞典を思い出しました。アメリカ英語の俗語の多種多様さもさることながら、それに該当する日本語の語彙の豊富さが凄まじいものです。例えばstupidの名詞形を紹介しますと…
アーハーオー,あははの三太郎,あほ,あほんだら,あほんだれ,甘ちゃん,あんぽんたん,うすのろ,うすばか,うすもの,うすらばか,うっかり者,うつけ者,うましか,ウルトラぱ-,うんてれがん,大ばか,大ばか三太郎,おたんちん,おったんちん,おつむてんてん,おてんてん,お人好し,おろか者,かば,かまぼこばか【<ばかが板についている】,ぐうたら,ぐうたらべえ,ぐうぬき【<ジャンケンからグーを抜くとチヨイとパー(ちょっとばか)】,愚者,愚人,ぐず,くるくるばー,くるばー,ごくらくとんぼ,こけ,三太郎,十頭身【<脳が小さい】,じゃくのう(弱脳),純ばか,しれもの(痴者),すかたん,すこたり【<少したりない】,ずっこけ者,ずっこけ野郎,すっとこどっこい,すてれんきょう,スーパーウルトラ超どばか,すぼけ,精神インポ[<ドイツ語Impotenz],粗脳,ダブリュー【<W=2V<にぷい】,だ-ぼ-,たりないの,単細胞,単純ばか,超どあほう,ちょぼいち,ちょん,低脳,でくのぼう,天才ばかぼん【<赤塚不二夫の漫画,昭和49年】,てんてんオブラート【<天天+オランダ語oblaat<頭がうすい】,天保銭【<一銭に満たない】,どあほう,どじ・どじなやつ,どち,どばか,とろいの,鈍才,鈍太郎,とんちき,とんちき野郎,とんちんかん,どんつく,鈍物,とんま,ぬけさく,脳たりん,ノータリンダメス【<脳たりんでだめ+ノストラダムスの大予言】,脳天ほがらか,脳天ほわいらー,能なし,脳膜炎,脳るす,のろさく,のろま,のんき者,ぱー,はあたろう,はあちゃん,ぱか【<ばか】,ばかたれ,ばかの標本,ばかぽん【<赤塚不二夫の漫画「天才バガボン」】,ばかむすこ,白痴,ぱーくる,八五郎,はちりん,半人前,はんば者,ピーティーエー(PTA)【<ぱ-,とんま,あほ】,ひょうろく,ひょうろくだま,昼あんどん,ピンぼけ野郎,てんば-,ペてんぼ-,ぼー,ぼけ,ぼけなす,ぼや,ぼんくら,ぱん太郎,ぽんちやん,ぽんつく,ぼんやり者,まぬけ,よた,よたろう,らり,らり公,らりすけ,られ公,あったもん,たか,のっぽ,もみ,らりこ,おんとう,らりすけ,螢光灯,とんちき,とんばち,すっとんきょう,ばかせ,ばかぶす,ぶすばか,愚妻,豚児
 男性器・女性器・性交に関する語彙にいたっては、百花繚乱、数ページにわたって網羅されています。その豊穣さには唸ってしまいます。なお訳編者の堀内氏はこう言っておられます。
 この方針は興味本位のものではなく、あくまでも人間と人間の行為をことばの面から記録しようとするものである。それを編者や出版社の品位と結びつけて考えることは、ご容赦願いたい。
 はい、はい、わかってま。この類まれなる努力と営為に、何も言わず頭を下げましょう。さっそく使わせていただきます。せーのっ!
 なお残念なことに絶版です。復刊を心から祈念しますし、もし古本屋で見つけたら即購入して損はないと愚考します。
by sabasaba13 | 2007-05-30 06:07 | | Comments(9)