2008年 09月 29日 ( 1 )

瀬戸内編(19):江田島海軍兵学校(08.2)

 そのすぐ隣にあるのが、通称「赤レンガ」と呼ばれる幹部候補生学校庁舎。日清戦争の前年、1893(明治26)年に海軍兵学校生徒館としてその生活、教育のため建築されました。初老の氏曰く、レンガ建築における西の横綱(東横綱は東京駅)。ま、これは一概には言えないと思いますが、見事な建築であることには間違いありません。レンガは国産ではなくイギリスから輸入したもの、氏は「このすべすべとした手触りに匹敵する肌の女性は、みなさんの中にはおらんでしょう、ガハハハハハ」とセクシャル・ハラスメントすれすれの発言をしていましたが、なるほど触れてみると確かに滑らかなものでした。余談ですが、どんな冗談を言っても部下が愛想笑いをしてくれたためなのでしょうか、氏の強引な話しぶりには少々辟易するところがありますね。なお建物裏側の表情がより素晴らしいのでお見逃しなく。ビザンチン・アーチとレンガによる列柱がつくりだす二層の長い回廊は見事なものです。
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 ここの向こうにあるグラウンドでは生徒諸君がサッカーをしていましたが、その奥に戦艦「陸奥」の主砲が展示してあるのが遠目に見えました。そして海軍・海上自衛隊に関する資料を展示してある教育参考館ですが、改装中のため対面にある仮設の資料室での見学となります。ざーっと見たところ、第二本帝国海軍は偉い/凄い/素晴らしいという内容のものなので、早々に引き上げ周辺を散策することにしました。
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 近くには二隻の特殊潜航艇と戦艦「大和」の砲弾などが野外展示してあります。そしてレクレーション・センターの前で解散、しめて見学時間は一時間強、最後は各自の判断で帰れます。まあせっかくですからレクレーション・センターに寄って、海上自衛隊土産を観察してみましょう。
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 「滋養強壮 虚弱体質 栄養バッチリ」という栄養ドリンク、砲弾餅、清酒「元帥」、銘菓「大本営」などなど見ているだけで笑えます。圧巻は、自衛隊オリジナルDANGO「炎の作戦」。説明を引用すると「12個のよもぎだんごの中に2個だけ唐辛子入りのあんの入ったおだんごが入っています。さあ、そのおだんごを食べて炎となるのは誰か? …みんなでワイワイ、炎の作戦を遂行して下さい」
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 そして各所に貼ってある注意書きのポスターにもついつい目を引きつけられます。「妻楊枝のポイ捨は大人の恥です」「館内は禁煙…頻繁に煙草の吸殻でトイレが詰まるようでは制限を加えかもしれません(ママ)」「告 最近、利用態度の悪い者が散見される。今後、そういう者は即刻所属部隊等へ通報する。管理室長」 経験はないのですが、やはり軍隊という組織はきわめてストレスがたまるところだと思います。そのイライラ解消の仕方が、状況によって変わるのではないか。こうしたモラルに欠けた行為によって発散させるのか、下級者・部下へのいじめによって発散させるのか、あるいは自国・他国・被占領国を問わず一般市民への抑圧・暴力によって発散させるのか。こうした行為によるストレス解消は、戦前の軍隊に比べればまだましかな、などと考え込んでしまいました。これからどうなるかは分かりませんけれど。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2008-09-29 06:21 | 山陽 | Comments(0)