2009年 04月 07日 ( 1 )

言葉の花綵4

役人の書類の書き方
第一に、決して言質を取られず、責任の所在が明らかにできないようにする。
第二に、できるだけ現状維持の状態を保てるような内容にする。
第三に、聞いているだれもが不満を言わないような文章にする。
第四に、突っこんでくるような質問に対しては、はぐらかしていないようで、実 際には上手にはぐらかすような文体とする。(宮本政於)

 僕、僕がいま、ほんたうに寂しがつてゐる寂しさは、この零落の方向とは反対に、ひとりふみとどまつて、寂しさの根元をがつきとつきとめようとして、世界といつしよに歩いてゐるたつた一人の意欲も僕のまはりに感じられない、そのことだ。そのことだけなのだ。(金子光晴)

あなたはどのようにお苦しいのですか。
Quel est ton tourment ? (シモ-ヌ・ヴェイユ)

 ある人が西暦元年に1マルク預金したとして、それを年5%の複利で計算すると現在その人は太陽と同じ大きさの金塊を4個分所有することになる。一方、別の人が、西暦元年から毎日8時間働き続けたとする。彼の財産はどれくらいになるか。驚いたことに、1.5kgの金の延べ棒一本にすぎないのだ。この大きな差額の勘定書は、いったいだれが払っているのか。(ミヒャエル・エンデ)

 われわれがそれについて話している文明は、われわれの世代のみの所有ではない。われわれはその所有者ではなくて、単に保管者なのである。それはわれわれより無限に大きく、重要ななにものかである。それは全体であり、われわれは単なる部分である。われわれがそれを達成したのではなく、ほかの者たちが達成したのだ。われわれはそれを創造しなかった。われわれはそれを受け継いだのだ。それはわれわれにあたえられた。しかも、次のような暗黙の義務とともにあたえられたのだ。それを慈しみ、よく保ち、発展させ、望むべくは改良して、あるいはすくなくとも壊さず、そのままに、われわれの後にくるべき者らに渡せという、そのような暗黙の義務とともに。(ジョ-ジ・ケナン)

 それは苦しい立場であつた。私はそれを取り上げて、手にもつてゐた。私は震へてゐた。何故といふに私は、永久に、二つのうちどちらかを取るやうに決めなければならなかつたから。私は、息をこらすやうにして、一分間じつと考へた。それからかう心の中で言ふ。「ぢやあ、よろしい、僕は地獄に行かう。」-さう言つてその紙片を引き裂いた。それは恐ろしい考へであり、恐ろしい言葉であつた。だが私はさう言つたのだ。そしてさう言つたままにしてゐるのだ。そしてそれを変へようなどとは一度だつて思つたことがないのだ。(ハックルベリ-・フィン)

 国家が人間性質にとっていとわしいやり方で行動する場合には、その国を滅ぼす方が害悪が軽微で済む。(スピノザ)

 なぜなら、私が生きていたという事実をなにものも改めることはできないからだ。もしそれがいかにも短かい時であれ、私が生きてきた、という事実を。(ミルチア・エリア-デ)

 戦争に抗議しない人間は共謀者である。(クリストフ・ニ-ロップ)
by sabasaba13 | 2009-04-07 06:07 | 言葉の花綵 | Comments(0)