2009年 04月 28日 ( 1 )

アイルランド編(38):キラーニー国立公園(08.8)

 やがて川はロウアーレイクに流れ込みますが、そのあたりで道は左に折れ湖に沿っていきます。しかしこの頃から一天にわかに掻き曇り暗雲がたちこめてきました。やれやれ…(九度目) そして白鳥がうかぶ湖越しに、15世紀に建てられたというロス城が見えてきます。
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 森の中の道をしばらく歩くと、湖畔に屹立するロス城に到着、その武骨にして頑強そうな佇まいには圧倒されます。
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 ここからさらに湖につきでた半島を周遊する遊歩道が整備されていますが、やはり雨が降ってきました。幸い小雨なので散策を続けることにしましょう。しっとりと雨に濡れて息づく木立の風情もまた良いもの、そして鬱蒼と密生する緑を見ていると、こうした木々に"神"を感じるケルト的心性がわかるように気がします。これまで雨が降るごとに気落ちしていたのですが、さすがに達観してきました。要するに、その土地の自然が気象の変化によるさまざまな表情を見せて、われわれ旅人をもてなしてくれているのだ、と考えればいいのですね。正岡子規の東北旅行記「はて知らずの記」(新聞 『日本』 1893[明治26]年7月23日~9月10日)の一節に「白河駅に下る。忽ち雨 忽ち晴。半は照り 半は雨る。定まらぬ天気は旅人をもてなすに似たり」とありますが、彼も歌人・俳人としてそうした千変万化する自然の様相を楽しんでいたのかもしれません。これからも"定まらぬ天気"は続きそうですが、めげずに受けとめていきましょう。道のところどころには湖を眺めることのできるビュー・ポイントがありました。
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 一周して城のあたりに戻り、最短距離の道で公園入り口に戻った頃には雨が本降りになってきました。聖メアリー大聖堂の付近で、石を積んだ塀に郵便ポストがはめこまれているのを発見。他にもアイルランドではユニークな形状のポストによく出会いました。小型の防空壕や双子型などなど、日本の画一的なポストにくらべてのびのびとしています。全国3万7千人のポスト・フリークのみなさま、ここは穴場かもしれませんぞ。
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 さて午後はケンメアという街にバスで行くつもりでしたが、この雨で気力も萎え、昨日と同様ホテルの部屋でのんべんだらりと小原庄助的に午後のひと時を過ごすことに決定。ビールを飲んで、昼寝をして、本を読んで、紅茶を飲んで、また昼寝、これはこれで日々の暮らしでは得がたい至福の時間です。夕刻になると雨が上がったので、街へ夕食をとりにいきましょう。その前にホテルにある庭園を散策、一角には紫陽花が咲き誇っていました。
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 ジョイス・パブ賞を受賞したというMURPHYS BARに入り、ギネス・ビールと鴨肉のシェパーズ・パイを所望。決して不味くはないのですが、どうも味付けが同工異曲、何を食べても同じような気がします。私の味覚の鈍さゆえか、あるいはたまたまそういう料理にであっただけなのかは分かりませんが。
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 そして食後の腹ごなしに街をしばらく彷徨、今日は主に路地を中心に歩き回りました。時々見かける小さなアーケード越しに見える街の光景が、なかなかピクチャレスクです。
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 本日の六枚です。
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by sabasaba13 | 2009-04-28 06:57 | 海外 | Comments(0)