2009年 05月 31日 ( 1 )

アイルランド編(56):コング(08.8)

 本日はコングとコネマラ国立公園へのバス・ツァーです。朝食をとり、いつもの集合場所に行ってバスに搭乗。天気は薄曇り、車窓から外を眺めているとジャガイモ畑らしきものを発見しました。
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 まずはRoss Errily Abbeyという修道院の廃墟へ。雲は薄く薄日もさしているので、うまくいけばお天道様を拝めるかもしれません。廃墟とはいえ、外壁などはかなりしっかりと残っているかなり大きな石造りの修道院遺跡です。またジョン・フォード監督の映画『静かなる男』のワンシーンもここで撮影されたと、ガイド氏はツァー参加者の女性をモーリン・オハラに見立て肩を抱きながらその様子を再現してくれました。また煙突や炊事場、井戸など、当時の修道士たちの暮らしぶりをうかがうことのできる施設も原型をとどめています。
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 なおマックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の中で、修道士たちの時間を区切って規則正しく暮らす生活に、資本主義の精神の萌芽があったと指摘しています。以下、引用します。"最初に(といっても中世のことだが)時間を区分して生活した人間が修道士だったということ、そして、教会の鐘ははじめ彼らが時間を区分するために役立てたのだということ、を忘れないようにしたいと思う"(p298)
 修道院を出発し、三十分ほど走るとGlebeストーン・サークルが牧場の中、道路からかなり離れたところに見えました。私有地のためか残念ながら近づくことはできず、車窓から眺めただけ。豪華ホテルになっているアッシュフォード城の前を通り過ぎると、コリブ湖のほとりにある小さな町コングに到着です。
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 映画『静かなる男』のロケ地として有名で、その名残が村中に残っているそうです。ガイド氏も「"静かなる男"ホテル、"静かなる男"レストラン…」と紹介した後で、「"静かなる男"トイレ」 それはないでしょ、それは。ここで三十分ほどの自由時間、さっそく町を徘徊してみましょう。この映画はつい先日DVDで見たばかりなのですが、その中に出てきた美しい光景が眼に浮かびます。町の脇を流れる清流と石橋、パブとマーケット・クロス、そしてきれいに塗られた家々と窓や戸を飾る花々。幸い陽光が輝きはじめ、この愛らしい町を祝福しているかのようです。なおドアの上半分だけが開くようになっているのは、いわゆるハーフ・ドアですね。何でも昔、家の中で飼っていた家畜が外に出ないようにするための工夫だそうです。
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 すぐ近くにあるのがコング修道院の廃墟。コノハト王ターラック・オコーナーによって1120年に建てられましたが、1543年にヘンリー8世によって廃止され荒廃したそうです。そうか、アイルランドでよく見かける修道院の廃墟は、イギリス支配によるカトリック弾圧によるものが多いのかもしれません。
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 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2009-05-31 06:27 | 海外 | Comments(0)