2009年 08月 31日 ( 1 )

東北錦秋編(1):(08.10)

 嗚呼っ、どうしても東北の紅葉を見てみたい! 十和田湖、奥入瀬、八甲田、白神山地、抱返り渓谷、鳴子、裏磐梯… じだんだじだんだとステップを踏んでいたら、心の奥底に潜む悪魔が囁きました。「行けば」 よしっ行こう。しかし十月下旬の土日二日間しか休みがとれません。どこにしぼるか、うーん迷うなあ。するとランゲルハンス島に潜む天使が囁きました。「パック旅行にすれば」 そうか、その手があった。実は私、国内ではパック旅行に参加したことがありませぬ。でも考えようによっては、安いし、多くの場所を見ることができるし、お手軽だし、移動の心配もありません。"束縛"という大きな代価さえ我慢すれば、なかなかの好手だと思います。後学のためにもいっちょ一人で申し込んでみるか。(※山ノ神は「私は嫌よ」とのご託宣) さっそくパンフレットをかき集めて検討したところ、十和田湖→奥入瀬→八甲田→安比泊→東八幡平→田沢湖→抱返り渓谷→角館という満漢全席・満艦飾・オールスターゲームのようなツァーを見つけました。おまけに添乗員が同行してくれるという超豪華版(なのかな)。旅行社に問い合わせたところ、幸い参加が可能。というわけで生まれてはじめての国内パック旅行、吉とでるか凶とでるか、小さな胸を期待と不安で震わせながら行ってまいりました。持参した本は「放浪記」(林芙美子 新潮文庫)です。
 
 十月下旬の好日、出発。天気予報によると今日は雨時々曇、明日は曇時々晴れです。こればっかりは人智の及ぶところではありません、神様…うちの神は何しとんねん! と思わず関西弁で罵倒しそうになりましたが、もちろん、いや多分彼女のせいではありません。己の不徳のいたすところ、ここは忍の一字です。大宮駅から合流するのですが、添乗員さんから事前に連絡があり、入場券を購入して新幹線に乗り込み連絡した座席に坐っていてほしいとのことでした。なるほどこういう手もあるのか。昼食は各自で用意してほしいとのことだったので、駅構内にあるパン屋でサンドウィッチを購入し、指定された新幹線の座席に乗り込みました。そうそう忘れちゃいけない、「エースJTB」バッジを胸につけなければ。すぐに三十代ぐらいの女性添乗員さんがやってきて、氏名を確認、そして盛岡駅で下車しグループから離れずについてきてほしいという事務連絡。ようがす、一蓮托生・比翼連理・酒池肉林、一生あなたについていきますよと請け負いました。「時間を守る・群れから離れない・拾ったものはむやみに食べない」というパック旅行の三大原則はわきまえています。林芙美子の凄絶なる暮らしに引きこまれ、あっという間に約二時間で盛岡駅に到着です。添乗員さんのまわりに蝟集した二十人ほどの方がどうやらこのツァーの参加者、みなさん家族や友人と一緒の参加で独り者は私だけでした。Splendid isolationなどといきがってみても、寂寥や根岸の里の侘び住まいそれにつけても金の欲しさよ、ですね。そして団体用改札口からぞろぞろと外へ出ると、「歓迎 平成20年度北日本養鶏研究大会及び鶏病研究会北海道・東北地区技術研修会様」という日本で一番長い名前の研修会御一行を迎える看板がありました。だからどうしたと言われても困りますが。
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 そしてそぼ降る雨の中、待機していたバスに乗り込みました。ドアのところに座席表が貼ってあり、指定されたシートに着席。肝っ玉かあさんのような宮城県出身のバスガイドさんが、これから二日間面倒を見てくれるそうです。開口一番、六月に起きた岩手・宮城内陸地震による風評被害について力説されました。観光客のキャンセルがあいついで、観光産業は大きな打撃を受けたそうです。彼女曰く、観光地での被害はまったく心配ないので、周囲の人に口コミで伝えてほしいとさかんに訴えておられました。この二日間の旅行で見たかぎりでは全くもってその通り、影響力は皆無に近い拙ブログですが協力しましょう。東北よいとこ一度はおいで! と同時に被災地で苦労されているみなさまに対しては、一日も早い復興を祈念しております。政府はそうした復興事業にもっと資金を提供すべきだと心の底から思います。自衛隊を国際救助隊「雷鳥」に改組し、核(原子力)発電を廃絶し、在日米軍にお引取りを願って「思いやり予算」をなくし、必要な公共事業は残した上で無駄な公共事業をやめ、法人税や高額の不労所得を得ている人への課税を強化すれば、捻出できると思うのですが。
by sabasaba13 | 2009-08-31 07:57 | 東北 | Comments(0)