2010年 02月 07日 ( 1 )

土佐・阿波編(34):徳島(09.3)

 しばし下界の春色を楽しみ、頂上駅となりにあるモラエス館に寄ってみました。恥ずかしながら、この方のことは知りませんでしたので、参考までに彼の生涯を紹介します。
Wenceslau de Moraes (1854‐1929) ポルトガルの海軍士官、日本文化研究家。海軍兵学校を卒業して海外植民地に勤務。1889年(明治22)初めて来日、以後しばしば日本を訪れた。98年マカオ港務副司令(海軍中佐)を最後に退役し、日本に移住。神戸、大阪領事となり、徳島生まれの芸者福本ヨネと結婚。ヨネの死後1912年徳島に移住、その姪(めい)斎藤コハルをめとったが、3年ほどでコハルも病没し、同地で孤独な晩年を送った。日本の庶民文化を熱愛し、これを研究紹介する多くの作品を故国の新聞・雑誌に書き送った。
 なるほど、ちょっとラフカディオ・ハーンの人生に似ているかな。モラエスの写真や手紙などを展示し、彼の書斎を復元した小さな資料館でした。彼がここ徳島に移住したのは、故郷リスボンに似ているからだそうですが、小さな山が市内にぽこぽこ点在しており近くを大河が流れている(吉野川・テージョ川)点はたしかにそうですね。ふたたび展望台に出て徳島を見下し、五年前に訪れたリスボンと、モラエスが感じたであろう「孤愁(サウダーデ)」に思いを馳せました。なおこの山は映画「眉山」の舞台となったそうです、見たことはないし見る気もありませんが、蛇足まで。
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 そしてロープウェーに乗って下山、せっかくなので駅のある阿波おどり会館のミュージアムに寄ってみました。まずは阿波おどりの歴史についてお勉強、風流おどりや踊り念仏、盆踊りといったいろいろな要素が融合してできたのですね。そしてマルチビジョンで実際の阿波おどりを堪能。♪踊る阿呆に見る阿呆♪といった貧弱なイメージしかなかったのですが、これがなかなか素晴らしい。特に女踊りの手足の所作がいいですねえ、粋で艶っぽく優美な動きには惚れ惚れしてしまいました。ぜひともこの眼で見てみたいな、高円寺もいいですができればこの地でね。
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 なお阿波おどり会館一階トイレの男女表示に、もちろん阿波おどりが描かれていたのは言うまでもないでしょう。分かりやすいように左下隅に男女マークが描かれていたのはいけませんねえ、せっかくの動的なデッサンが台無しです。よくよく見れば分かるじゃないですか。まあ女性用トイレの前で上空を見つめながら物思いに耽っている男性がいたら、後退りしますけどね。なお各地を旅していると、名物に関連した面白いデザインにけっこうでくわします。「トイレ男女表示」コレクターになりそうな、よ、か、ん。
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 なお阿波おどり会館前の休憩所は、阿波おどりの笠を模したものでした。
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 本日の二枚です。上は眉山から眺めた徳島、下はサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から眺めたリスボンです。
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by sabasaba13 | 2010-02-07 07:37 | 四国 | Comments(0)