2010年 05月 17日 ( 1 )

言葉の花綵29

 この世に希望をもつためには、世界は好ましいとかんがえるひつようはないのだ。世界がそうなることもありえないわけではないと信じられれば、それで足りるとしようではないか。(ジョゼフ・コンラッド)

 財貨を失うこと、それはまた働いて蓄えればいい。名誉を失うこと、それはばん回すれば、世の人は見直してくれるであろう。勇気を失うこと、それはこの世に生まれてこなかった方がよかったであろう。(ゲーテ『ファウスト』より)

 なぜ悩む? 悩まなくちゃならないのは二つだけ。病気なのか元気なのか。病気の人が悩むのも二つだけ。よくなるのか死んじゃうのか。死んじゃう人が悩むのもまた二つ。天国行きか地獄行きか。天国に行くんなら悩む必要なんかないし、地獄行きだとしたって、知り合いにわんさか会えるんだから握手するのに忙しくて悩むひまなんかないんじゃない。(アイルランドのThe worry stoneの包み紙より)

 わたしは百パーセントのスペイン人です。自分の地理的境界の外で暮らすことは、わたしには不可能でしょう。けれども、わたしは、スペイン人であるということだけで、スペイン人である人間を憎んでしまいます。わたしは、すべての人びとの兄弟であり、目かくしをしながら祖国を愛してるという、ただそれだけの抽象的な愛国主義的観念のために、自分を犠牲にする人を呪います。
 よい中国人はわるいスペイン人よりも、わたしにちかい人です。
 わたしはスペインを詠い、骨の髄までこの国を感じていますが、しかし、わたしはそれ以前に世界人であり、すべての人びとの兄弟です。ですから、わたしは、政治的国境というものを信じません。(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)

 神々は、われわれを人間とするために、なんらかの欠点をお与えになる。(シェークスピア『アントニーとクレオパトラ』)

 ここがロドスだ、ここで跳べ。(イソップ寓話)

 芸術は悲しみと苦悩の息子である。(P・ピカソ)

 「教育というのは、若い人たちを教えるシステムをいうのですよ」
 「なぜ年とった人たちに教えるシステムではないんでしょう」(ウィリアム・モリス)

 われわれが表向き装っているものこそ、われわれの実体にほかならない。だから、われわれはなにのふりをするか、あらかじめ慎重に考えなくてはならない。(カート・ヴォネガット)

千金散盡楠還復來
千金散し尽くして還復(なおまた)来る (李白)

 良心を痴鈍ならしむるの愛国心は亡国の心なり。これがために国を誤りしもの、古今その例少なからず。(植村正久)

 死よ驕る勿れ。(ジョン・ダン)

 内部の抑圧を文化的インテグレーションの装いで糊塗する共同体のあり方は、自文化中心主義もしくはエスノセントリズムに陥らざるをえない。(三島憲一)

 あらゆる男は、命をもらった死である。もらった命に名誉を与えること。それだけが、男にとって宿命と名づけられる。(ウィリアム・サローヤン)

 連帯を求めて孤立を恐れず、力及ばずして仆れることを辞さないが、力を尽さずして挫けることを拒否する。(谷川雁)

 第一条 人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ、保護することは、すべての国家権力の義務である。(ドイツ連邦共和国基本法)

 人間愛と、人間の権利に対する尊敬は、二つとも義務である。しかし前者がただ条件づきの義務であるのに対して、後者は無条件的な、端的に命令する義務である。善行の甘い誘惑に浸ろうとする者は、この後者の義務を侵していないことを、まずもって十分に確信していなければならない。(カント『永遠平和のために』)
by sabasaba13 | 2010-05-17 06:25 | 言葉の花綵 | Comments(0)