2010年 05月 24日 ( 1 )

会津・喜多方編(14):塔のへつり(09.8)

 時刻表を確認すると、次の会津若松行き列車は8:42、だいたい一時間ほど散策ができます。広々とした林の中にぽつんとある小さな無人駅、切符の自動販売機や乗車駅証明書もないので、おそらく運賃は車内で車掌さんに支払うのかな。
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 道路に出ると案内表示がありましたので、その方向に歩くと五分ほどでお土産屋・食堂が数軒集まっているところに到着です。そして階段を下りると、川の対岸に巨大な白い岩が数本、塔のようにそそり立つ「塔のへつり」が見えてきました。「へつり」とは険しい崖を意味する方言です。
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 大川にかかった吊橋を渡ると岩屋の奥に虚空像菩薩が祀られていましたが、大同2年(807)に坂上田村麻呂が開いたもの解説にあります。この迫力ある景観のため、古くから自然崇拝的な信仰があったのでしょう。周辺は危険なため立入り禁止、「のぼるなよ」という警告がなかなかフレンドリーでした。
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 さきほどあったお土産屋に戻り、そこの展望台から一望。ま、こんなものかな。時間はまだ三十分ほどありますので、さっきの案内標識にあった「白岩」の方へ行ってみることにしましょう。十分弱歩くと塔のへつり橋に到着、渓谷を見下ろすと塔のへつりを遠望できました。反対側のちょっと離れたところには会津鉄道の鉄橋がかけられています。青く塗られたトラス構造がチャーミングですね、さっそく写真を撮影。しかし肝心の白岩が見当たりません、集落はあるのですが道を歩く人はなし。せんかたない、探索を断念して駅へと戻りましょう。ガードレールには赤白に塗られた高いポールが取り付けられており、このあたりの雪深さを知ることができます。
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 ホームにはさきほどの男性が列車を待っておられました。そうだ、湯野上温泉から大内宿に行くには徒歩かタクシーしかありません。距離は約5km、私はタクシーで行くつもりでしたので彼に相乗りはいかが、と提案をしました。すると復路は歩くつもりだが、往路なら結構、ということで話がまとまりました。やってきた列車は新千円札発行記念列車で、野口英世や母シカの像が車体に描かれています。車内にはどういうわけか風鈴がぶらさがっていました。車内広告をふと見ると、『わらわは芦ノ牧温泉駅長の「バス」だニャン』というもの。おお、ここにもネコ駅長がいたのか。この前行った和歌山旅行で、わかやま電鉄貴志川線貴志駅のネコ駅長「たま」に会えず、ちょっと心残りでした。今回も途中下車する時間はないので、帰りに車窓から見られたらよしとしましょう。でも正直に言って、ネコ駅長というものはあまり好きではありません。生涯一猫好きを自称していますが、やはり猫は権威や権力にすりよらない孤高の存在であってほしいという勝手な思い込みがあるので、駅長という地位にはついてほしくないですね。ま、ほとんど仕事をしていない(当たり前だ)という風の噂もあるので、そう力むこともないでしょうが。雑談ですが、「バス」という名前は、「となりのトトロ」の猫バスからとられたそうです。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2010-05-24 06:31 | 東北 | Comments(0)