2010年 06月 08日 ( 1 )

会津・喜多方編(24):会津若松(09.8)

 ふたたび自転車にまたがり、お城のすぐ近くにある白露庭へ、今では裁判所敷地の一部になっていますが、かつては藩家老内藤介右衛門の屋敷で、遠州流の流れを汲む名庭だったそうです。石組が一部残るだけで往時を偲ぶよすがはありませんが。そのすぐ近くにあるのが会津酒造歴史館、その前に「戊辰戦争終結の地」という解説板がありました。1868(明治元)年9月22日、鶴ヶ城に白旗が掲げられここで降伏式が行われたそうです。その式場に敷かれた緋毛氈を、会津藩士たちは小片に切り取って懐中に入れて持ち帰り、この無念を忘れまいと誓い合ったとのこと。「泣血氈(きゅうけつせん)の誓い」と言うそうです。
c0051620_6294441.jpg

 そのちょっと先にあるのが「大川捨松生誕の地」という解説板です。会津藩家老の山川尚江の五女としてここに生まれ、篭城戦を経験、その後津田梅子らとともに初の女子留学生として渡米します。帰国後は陸軍卿の大山巌と結婚、鹿鳴館の華とうたわれますが、婦女教育や日本赤十字の活動に助力するなど社会運動に積極的に尽力した方です。なお東京帝国大学総長山川健次郎は彼女の兄です。
c0051620_6302237.jpg

 そしてふたたび北出丸大通りに戻り、鶴城小学校のりっぱな煉瓦塀を撮影。となりにあった米山眼科の窓は、二つの目玉をデザインしたのですね。
c0051620_630583.jpg

 そして左折して七日町駅方面に走っていると、洒落た洋館の写真館「安藤写場」、昨夜ライトアップを撮影した市役所、モダンな東北電力、洋館を利用した飲み屋「もっきりや」、アール・デコ風の装飾と白壁・瓦屋根の対比が鮮烈な民家(蔵?)といった物件が次から次へと現われます。
c0051620_6313618.jpg

 そして観光地図を頼りに、長駆、西若松駅の近くまで行って古い商家の関善吉薬局と長門屋を拝見。いやはや、各時代の古い建物がよくぞ残っているものだ、本当に町並みから目が離せません。
c0051620_6321259.jpg

 これが惨劇の原因でした。町並みを注視したあまり足元から目が離れ、道路と歩道の間にある縁石にまともにぶつかってしまいました。自転車は倒れ、私は前方に吹っ飛びうつ伏せの状態で倒れこんでしまいました。前にあった商店の女性があわてて「大丈夫ですか」と駆け寄ってくれたので、よほど大きな音がしたのでしょう。不覚… 近くに子どもや年寄りがおらず、自損事故ですんだのが本当に不幸中の幸いでした。まずは体のチェック、肘のところをすこし擦り剥きましたが、骨折や捻挫にはいたっていないようです。次に自転車のチェック、前の駕籠がすこし歪みましたが走行に支障なし。やれやれおおむね無事ですんだかと胸をなでおろし、女性に「お騒がせしました」と詫びを言い、七日町通りに向かって出発。ん? 前方に倒れたということは、ストラップで胸にぶらさげてあった戦友のデジカメは無事か? 自転車を止め、スイッチを押したところ…反応なし。壊れた… 嗚呼、その身を挺して私を守ってくれたのか、友よ! しばし合掌、冥福を祈りました。しかしこれからの撮影はどうしよう… 実は一回修理に出したのですが、その後もあまり調子が良くありませんでした。そろそろ買い替えかな、と思っていたので、これも天啓かもしれません。しかし(できうれば安く)デジカメを買える店があるのか。時は午後五時、そろそろ日暮れが迫ってきます。明日は朝早く喜多方に行く予定なので、ぜひとも今日中に七日町通り近辺の面白怪しい物件を撮影しておきたい。時間は限られているので、これからカメラ屋や大規模小売店舗を探していては埒が明かない。困った時の地図頼み、観光地図を凝視していると、おっ、会津若松ICの近くに「会津アピオ」と記された一画があります。これはもしや郊外につくられたショッピング・センターではないか。己を信じ、もう行くしかありません。地図を頼りに田んぼの間を走る一本道を爆走、十数分必死にペダルをこいで到着、ビンゴ! 量販店が集まる大きなショッピング・センターでした。さっそく電気屋さんに飛び込み、事情を説明、同じメモリーとバッテリーを使用できる広角のデジカメはないかと訊ねたところ、その条件を満たす後継機がありました。しかも価格は二万円、よしっ買った。操作方法はほぼ同じなのですぐに使えそうです。お礼を言って、さきほどの道を急いで南下。途中で黄金色に輝く稲穂と緑の山なみが「よかったね」と微笑んでくれたので、記念撮影。ぱしゃ うん、どうやら問題はなさそうです。

 本日の三枚、上の二枚は会津酒造歴史館と市役所です。
c0051620_6324599.jpg

c0051620_633853.jpg

c0051620_63347100.jpg

by sabasaba13 | 2010-06-08 06:34 | 東北 | Comments(0)